オンロード走行

早くバイクに乗りたい・公道デビューしたいあなたへ

ヤマハ バイク YZF-R25 ディープパープリッシュブルーメタリックC

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バイクに乗ることになったキッカケは、人によって違います。

雑誌やネットで偶然見掛けた、親兄弟または友人や知り合いから影響を受けた、公道やサーキットを走っているバイクを見ているうちに興味を持った・・・といった具合に、その人がバイクに興味を示すようになったキッカケは、それこそ千差万別でしょう。

ヤマハ バイク リッターSS YZF-R1 TECH21カラー 2019年鈴鹿8耐

さて、いつの時代にもバイクに興味を示す人はいるもので、ひょっとしたらあなたも「早くバイクに乗りたい!」「公道デビューしたい!」という一人なのではないかと思います。

そこで今回は、そういう人に向けて「公道とはどんな場所なのか?」というお話をしようかと思います。

・バイクに興味がある人

・バイクの免許を取得しようとしている人(教習所に通っている人も含む)

・公道を走ったことがない人

の参考になれば幸いです。

なお、もう既に公道を走っている人、およびベテランは「そりゃそうでしょうよ」とでも思いながら読んでいただければと思います。

そういう人たちは、「公道とはどんな場所なのか?」を十分理解しているはずですからね。おそらくは。

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「免許取得できたなら大丈夫」は本当か?

ときどき、免許取りたての人に向かって「バイクで公道デビュー?教習所(自動車学校)に通って免許取得したなら大丈夫だって!」という人がいます。

ですが、私はこの意見には懐疑的です。

なぜなら、教習所のコースと公道はまったく別の世界だからです。

和歌山県 道の駅 田辺市龍神ごまさんスカイタワー 道路

さて、教習所のコースと公道は何が違うのでしょう?

教習所のコースは

・歩行者や自転車やクルマが飛び出してこない

・路上に物が落ちていない

・非常に見通しが良い(道の先がどうなっているか分かる)

・間違ったことをしていても(教官が)指摘してくれる

・失敗したとしても「補習」「追試」という形でやり直しのチャンスがある

という世界です。

自動車学校のコースの様子

それに対し、公道は

・歩行者や自転車やクルマが飛び出してくる

・路上に物が落ちている

・非常に見通しが悪い(道の先がどうなっているか分からない)

・間違ったことをしていても誰も指摘してくれない

・失敗したら、最悪の場合は「一発退場(死亡)」となる

という世界です。

道路を走っている車の渋滞

教習所のコースが「至れり尽くせりの世界」だとすれば、方や公道は「自己責任の世界」です。

もうお気づきかと思いますが、教習所に通って免許を取得したから大丈夫なわけではありません。

免許取得はあくまでスタートラインに立ったに過ぎないわけで、むしろそれから色々と学ぶ必要があります。

「免許取れたんだから大丈夫!」と言われても、学ぶことをやめる理由(言い訳)にはならないのではないでしょうか。

いくら教習所(至れり尽くせりの世界)で学んだからといっても、それだけで公道(自己責任の世界)を走るのは心許ないですからね。

あおぶさ
あおぶさ
誰も指摘してくれないうえに、やり直しのチャンスもなく、最悪の場合「一発退場」になるのが公道です。教習所とは全然違いますね
バイクに乗る人を心配する様子

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なぜ免許取得後も勉強が必要なのか?

こういうことを言うと「公道を走るには、一体どんな大変なことをしないといけないんだろう・・」と思うかもしれません。

ですが、そこまで身構える必要もありません。

安全に公道を走るために必要なことは

・周囲の安全に配慮する

・常に「どんな危険が潜んでいるか?」を意識する

・コーナーに入る前にしっかりと減速する

・最低限の点検整備をする

・保険に加入する

だけです。どうです、特別難しいことは何もないでしょう?

あおぶさ
あおぶさ
もう既に公道を走っている人にとっては(おそらく)当たり前のことばかりですね(点検整備してますか?無保険で走っていませんか?)
バイクのチェーンとスプロケットにチェーンクリーナーを吹き掛ける様子

こう言うと、ひょっとしたらあなたは「ちょっと待ってよ、コーナーの曲がり方や点検整備の方法なんて教わってないんだけど?」と思うかもしれませんね。

おっしゃる通りです。教習所はバイクの操作方法や交通ルールは教えてくれますが、コーナーの曲がり方や点検整備の方法は教えてくれません。

とはいえ、公道には「見通しの悪いコーナー」や「急こう配のコーナー」「途中で曲率が変わっているコーナー」なんてザラにありますし、点検整備は「公道を走る以上、必ずしなければならない義務」です。

さきほども言いましたが、公道は「自己責任の世界」です。

コーナーを曲がり切れずにガードレールにぶつかったり、整備不良が原因で周囲を事故に巻き込んでしまったとしても「それはアンタの自己責任でしょ」で片づけられてしまいますからね。

あおぶさ
あおぶさ
単独でコケるだけならまだしも、周囲を事故に巻き込んでしまったら・・と思うと「ノーメンテナンスまたは無保険で走ることが、どれだけ恐ろしいことか」よく分かりますね
ホンダ バイク CBR250RR パールグレアホワイト 2019年式

教習所では教えてくれない。しかし誰も教えてくれない。ではどうすればいいのでしょうか?

答えはいたって簡単で、自分で調べるしかありません。

とはいえ、今の時代は調べる方法がいくらでもありますので、そこまで身構える必要もありません。

あおぶさ
あおぶさ
「ライディングテクニック」や「整備」の本を買って読むのもいいですね
つじつかさ 村井真 グランプリ出版 ライディング事始め

調べる方法としては

・ネットで調べる

・本を読む

・バイク屋さんに聞いてみる

といったものがありますので、要所要所でこれらを組み合わせて調べてみてください。

※ネット「だけ」で調べるのはやめておきましょう。ネットは嘘か真か分からない情報も多いですから。

あおぶさ
あおぶさ
バイク屋さんは整備のプロです。点検整備で分からないことがあったら(節度を持って)聞いてみましょう

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「バイク = 自由」は本当か?

こう言うと、あなたは「面倒くさい」「趣味なんだ、オレ(ワタシ)の自由だろ」と思うかもしれませんね。

たしかに、「公道を走らない」「バイクを床の間に飾っておく」というのであれば調べる必要はないのかもしれません。誰もいない私有地を走るのであれば、それこそ「どうぞご自由に」って話ですからね。

あおぶさ
あおぶさ
展示目的の人でも(というか、だからこそ?)バイクをキレイに掃除していますけどね・・
カスタムされたバイク

ですが、公道を走るのであれば話は別です。

あなたも教習所で学んだ(あるいは学ぶ)かもしれませんが、公道は社会です。

社会の中を走る以上は「私はあなたを傷つけない、あなたも私を傷つけない」を守る必要があります。これは社会のルールの基本ですから。

それにもかかわらず「面倒くさい」「オレ(ワタシ)の自由だろ」ですか?それは言い訳になっていませんよ?

あおぶさ
あおぶさ
いい歳、少なくともバイクの免許を取得できる年齢の人がそんな言い訳をするのは如何なものかと・・
バイクのフロントフォークをウエスで拭き掃除する様子

ひょっとして、あなたは「自由」の意味をはき違えているのではありませんか?

「バイク = 自由」「自由だからいいんだ!」みたいな論説を自分に都合よく解釈し、面倒ごとから逃げる癖、無責任な自分、無計画な自分を(無理やり)正当化しようとしているのではありませんか?

悪いことは言いません。「点検整備なんかしたくない」「自分さえ良ければ他人なんかどうでもいい」というのであれば、バイクで公道を走るのはやめておきましょう。

そんな人が公道を走るなんて恐怖以外の何でもありませんし、あなた自身も命を落とすだけですから。

あおぶさ
あおぶさ
「スリップオンマフラーやフェンダーレスキットを付けてカスタムしているけど、チェーンやディスクローターは錆びだらけ」みたいなバイクを見ると非常に残念な気持ちになりますね・・
バイクのホイールとディスクローターが錆びついている様子

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最後に

と、ここまで色々と書いてきましたが、少なくとも「何も考えずに公道デビューするのはマズい」というのは分かっていただけたのではないかと思います。

くどいようですが、公道は社会です。

社会の中を走る以上は「周囲を事故に巻き込まないようにするにはどうすればいいのか?」を考える必要がありますし、ましてや「自分さえよければ」なんて考えは通用しません。

少なくとも、公道は「好き勝手してもいい場所」「あなたの自己顕示欲を満たす場所」ではないのは事実です。

極端な話、好き勝手したり自己顕示欲を満たしたいのであれば、それこそ「公道ではなく私有地でやれば?」って話ですから。

あおぶさ
あおぶさ
転倒して部品やエンジンオイルを路上にぶちまけているにもかかわらず、その様子を撮影して意気揚々とSNSに投稿するのは如何なものかと・・
ヤマハ バイク YZF-R25 ディープパープリッシュブルーメタリックC

とはいえ、そこまで身構える必要もありません。

「安全を確認する」「整備をする」なんて乗り物に乗るなら当たり前のことですし、それこそ既に公道を走っている人やベテランにとっては「そんな至極当たり前のことを今さら言われてもねぇ・・」って話ですからね。おそらくは(というか、そうであると信じたい)。

もしあなたが「バイクに乗りたい」「公道デビューしたい」というのであれば

・周囲の安全に配慮する

・常に「どんな危険が潜んでいるか?」を意識する

・コーナーに入る前にしっかりと減速する

・最低限の点検整備をする

・保険に加入する

・焦らない、無理しない

さえ忘れなければ問題ありません。

免許の取得、バイクおよびバイク用品の購入が済んでからでも構いませんので、少しづつ知識と技能を身に付けていきましょう。

それでは、この辺で。

あなたが公道デビューした後も、社会に迷惑を掛けず、事故せず、そしてバイクと身体を壊さず、いつまでも安全に走り続けられますように。

ヤマハ バイク YZF-R25 ディープパープリッシュブルーメタリックC バイクを眺める人

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