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2019年10月27日(日)、大阪の泉大津フェニックスで開催されたイベント『ワールドモト』で、ホンダ CB1000Rに試乗しました。
公式サイト:ワールドモト
CB1000Rは、2008年にホンダからリリースされたネイキッドです。
2018年にフルモデルチェンジされ、前の型とはまったくの別物になったバイクとして注目を集めました(前の型に興味のある人は『CB1000R SC60』で検索してみてください)。
とはいえ、「1000ccのネイキッドにしては高価」「受注生産車である」といった要因からか、公道で見かけることはほとんどありません。
それゆえに、「ホンダ CB1000Rって、どんなバイク?」という人もいるのではないかと思います。

そこで今回は、ホンダ CB1000Rに試乗した感想を書いてみました。
・バイク選びで迷っている人
・ホンダ CB1000Rに興味がある人
の参考になれば幸いです。
結論から言うと、CB1000Rはホントにおすすめです。
おそらく、「試乗する前」と「試乗した後」では印象がガラリと変わります。
なので、少しでもCB1000Rに興味があるのでしたら、まずは試乗してみることをおすすめします。
雑誌やネットの記事で調べるのもけっして悪くないのですが、それだけだと「漠然としたイメージ」しか掴めませんからね。

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足つきは良くない、が
最初に言っておきますが、CB1000Rは足つきが良くありません。
シート高が「830(mm)」もあるうえに、シートの幅が広いので、人によっては「片足しかつかない・・」という人もいるでしょう。

ですが、片足がつけば十分です。なぜなら、車重が軽いのですから。
CB1000Rの車重は「212(kg)」です。「212(kg)が軽いか、否か」は人によって異なるかもしれませんが、少なくともリッターバイクの中では軽い方です。
なので、跨る前は不安を感じるかもしれませんが、実際に跨ってみれば「なーんだ、片足でもラクに支えられるじゃん」と安堵するのではないかと思います。
「軽さはすべてをチャラにする」ってわけではありませんが、これは嬉しい誤算(?)でしたね(笑)

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ポジションがラクだし、メーターを見ても楽しい
さて、実際に乗ってみるとどうなのかというと、これまた非の打ちどころがありません。
まず、ポジションがラクです。
バーハン(バーハンドル)だということもあるのかもしれませんが、肩ひじ張らずに自然な体勢で乗ることができます。まあ、一言で表現するなら「ラク」ってことですね(笑)

また、メーター(最近の主流である液晶メーターです)も非常に見やすいため、必要な情報(「速度」「燃料の残量」「現在のギア」など)がすぐに分かるようになっています。
特に「マルチカラーラインインジケーター」の存在は秀逸です。
「数字・目盛り」と「カラー(発光色)」を組み合わせることで『ただ見やすいだけではなく、親切でかつ見ていて楽しいメーター』に仕上がっています。

「メーターなんてどうでもいいだろ!」って言う人もいます。
ですが、メーターは「バイクに乗るときは必ず目にするモノ」であることも事実です。
個人的な意見で恐縮ですが、こういった細かい(?)ところにも配慮できているバイクって好感が持てるんですよね。
※ただし、走っているときは(メーターではなく)前を見てくださいね。危ないですから。
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何もしなくても曲がるし、ブレーキもよく効く
さて、実際に走ってみるとどうなのかというと、やっぱり非の打ちどころがありません。
加速は鋭くありませんが、けっして遅いということもありません。
そうですね、一言で言うなら「リッターバイク相応の加速」ってところでしょうか。
他のリッターバイクと同じ感覚でクラッチを繋げば穏やかに発進しますし、ゆっくりとアクセルを開ければ穏やかに加速します。
まあ、基本に沿って運転していれば問題ないってことですね(笑)

特筆すべきなのは「曲がりやすさ」です。
コーナーの先に顔を向けてアクセルを開ければ、難なくコーナーを曲がれます。
つまり、特別なことを何もしなくても曲がれるってことですね(笑)

もちろん、他の場所を走れば話は別なのかもしれません。
ですが、これだけ曲がりやすかったら公道やサーキットのコーナーも難なく曲がれるのではないでしょうか。
もっとも、あんまり「曲がりやすさ」を過信せず、「コーナーに入る前に十分減速する」「ライン取りをする」といった基本に沿うことが大前提ではありますが。

最近のバイクは、どれもよくブレーキが効きます。
CB1000Rも例に漏れず、フロントブレーキもリアブレーキもよく効きますが、リッターSSみたいにガツン!と効くわけではありません。
まあ、一言で言うなら「リッターバイク相応の効き」ってところでしょうか。
少なくとも、基本に沿って操作していれば何も問題はありませんので、そこまで身構える必要もないかと思います。
CB1000Rは「車重の軽さ」もウリの一つですが、この軽さがここでも役に立っていますね。

車重が軽いことのメリットは、バイクに乗る人間ならば誰もが知るところだろう。
取り回しのしやすさはもちろんのこと、走りにおいても軽さの利点は多い。
エンジン出力が同じならば、車重が軽い方が良いし、同じ制動力ならば、軽い方が短い距離で止まれる。そしてコーナリングスピードも、軽い方が速い。
更には、燃費、タイヤやブレーキパッドの消耗などの経済面でも、軽い方が有利である。
(カスタム虎の穴Ⅱ vo.1 127ページ)
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まとめ
以上、ホンダ CB1000Rに試乗した感想でした。
少々足つきに難はあるものの、それ以外はオーソドックスな作りになっている良車だと感じました。
最初の方でも言いましたが、このバイクはホントにおすすめです。
1000ccのネイキッドにしては価格が高めです。
それゆえに、はじめてCB1000Rを見た人の中には「1000ccのネイキッドが160万円超え?高価いよ、バカ野郎!」と思う人もいるかもしれません。

ですが、実際に乗ってみると「この出来でこの価格だったら、まあ、こんなもんだよね」と思えるバイクです。
また、新車価格は160万円を超えていますが、実際には「走行距離が極少の中古車」や「登録済み未使用車」もあるので、150万円前後あれば買える1台です(2019年11月12日時点)。
ホンダ公式サイト:CB1000R
それでも「1000ccネイキッドが150万円ってどうなのよ?」って思う人もいるかもしれません。
ですが、そんなことを言ってしまったら他のメーカーのバイクだって似たり寄ったりですから、「CB1000Rが特別に高価いのか?」と言われるとそうではないような気がします。
まあ、結局のところ、「CB1000Rというバイクに、あなたはそれだけのお金を払いますか?」って話なんですけどね。

とにかく、少しでもCB1000Rが気になるのであれば、実際に試乗してみてください。
「試乗する前」と「試乗した後」では、CB1000R(または他のバイク)に対する印象が大きく変わるかもしれませんよ?
それでは、あなたにとって最適の1台が見つかることを祈って。

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