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2019年3月16日、第35回大阪モーターサイクルショー2019に行ってきました。
今年の大阪モーターサイクルショーでもニューモデル体感試乗会があり、私もカワサキ VULCAN(バルカン)Sに試乗しました。

そこで今回は、カワサキ VULCAN Sの試乗レビューを書いてみようと思います。
ぜひご一読を。
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ポジションがラクすぎる
まずはじめに、VULCAN Sにまたがってみて思ったことは「ポジションがラク」なことです。
いや、もうラクというか、ラクすぎるんです。

まず、シートがものすごく柔らかいんです。
なんというか、自宅のソファーでくつろいでいるような座り心地でしたね。
もちろん、くつろぎながら乗り物を運転するのは言語道断なのですが、それぐらい座り心地が良いのです。

さらにそれに加えて、VULCAN Sはステップが前の方にあります。
これにより、足を前に出すことができるわけですね。
・座り心地が良いシート
・足を前に出せる解放感
この二つが組み合わさることで、他のスポーツバイクでは味わえない快適さを実現させています。
もっとも、「乗り物を運転するのにそこまでリラックスしてどうすんのよ?」ってのも事実なんですけどね。
ちなみに、足つきはメチャクチャ良いです。
それもそのはずで、なんとシート高が705mmしかありません。
これなら、シート高が高すぎて足が付かない・・なんてことは少なそうですね。
シート高・・シートから地面までの距離のこと


少なくとも、日ごろからスポーツバイクに乗っている私はビックリしました。
足つきが良すぎるんですから(笑)

発進は決して遅くない、しかし加速は穏やか
発進は、決して遅くないです。
前述のラクすぎるポジションで気が緩んでしまうと、クラッチを繋いだときにビックリするかもしれません。
排気量が649ccとはいえ、「重量229kgもあるバイクなんだからそんなに鋭い加速はしないだろう」と思う人も一定数いるかもしれません。
ですが、思いのほか発進が速いので(ラクすぎるポジションで気が緩んでいると)ビックリするかもしれません。

ちなみに、ブレーキはよく効きます。
以前、ハーレーのスポーツスター(XL883Rだったかな?)に試乗したことがあるのですが、それがもう「曲がらない、ブレーキが効かない」で怖い思いをしたことがあります。
それゆえに、この手のバイク(クルーザー)にある種の恐怖を抱いていたのですが、VULCAN Sのブレーキはよく効きます。
これはホントに感心しましたし、いい意味で予想を裏切られましたね。
クルーザー・・長い直線路を巡行することに重点を置いたバイクのこと

さて、こう言うと「加速も速いのかも・・」と思う人もいるかもしれませんね。
ですが、加速自体は穏やかなので(比較対象がおかしいかもしれませんが)リッターSSに乗っているときのように過敏になることもありません。
早い話、ガバッとアクセルを開けたりしない限りは問題ないってことですね。
もっとも、(おそらく)良識のあるあなたならそんなムチャクチャなこと絶対しないと思いますが。

クルーザーにしてはよく曲がる
さきほど、「クルーザーは曲がらないし、ブレーキが効かない」って言いました。
過去にハーレーのスポーツスターに乗って怖い思いをしたことを、何だかんだで私は引きずっていたわけですね。
それゆえに、ブレーキがよく効くのは分かったとはいえ、「はたしてちゃんとコーナーを曲がれるのか?」という不安があったのです。
が、ここでもまた予想は裏切られました。

曲がれます。
フツーに曲がれます。
別にそこまで特別なことはしていません。
強いて言えば、
・コーナーに入る前に減速しておく
・コーナーの先を見る
・ステップに(足先で)過重を載せる
くらいです。

とはいえ、これは他のバイクに乗っているときでも同じですし、特に意識してやったわけでもありません。
つまり、他のバイクと同じような感覚で曲がれるってことですね。
もっとも、普段からコーナーに突っ込むクセがある人は注意が必要かもしれませんが・・。

ちょっと気になったこと
VULCAN Sは特にデメリットらしいデメリットが見当たりません。
メーターも見やすいし、作りもそこまで安っぽいと思いません。

あえて言うのであれば、(カウルのように)風を防ぐものがないので走っていたら走行風がモロに当たることくらいです。
とはいえ、それはカウルがないバイク全般に言えることなので、それがVULCAN S特有のデメリットなのかというと甚だ疑問ですね。

少なくとも、私はVULCAN Sが乗りづらいバイクだとは思いません。
ですが、試乗会に参加していた人たちを見ていると、何やらカクカクと運転している人が何人もいたのが印象に残っています。
中には前のバイクとの車間距離が大きく開いてしまい、スタッフの方に先導されるかたちで帰還している人もいました。

そういうこともあってか、私は「VULCAN Sってそんなに乗りづらいバイクなんだろうか・・?」と不安でした。
まあ、過去にハーレーのスポーツスターに試乗したときのことをいまだに引きずっていたのでしょうね(苦笑)
ですが、実際に乗ってみるとそんなことはありません。
だからこそ、VULCAN Sに試乗していた人たちがなぜあそこまで苦戦していたのか(それも何人もが)がよく分からないんですよね。
(ちなみに、試乗会に参加するときは「そのバイクを運転できる免許証」の提示が必要なので、「バイクに乗ったことがない」ってのは考えづらいですね。)

これはあくまで私の推測ですが、
・そもそもアクセルを開けすぎ
・コーナーに入る前の減速が不十分
・コーナーの先を見ていない
といった、基本的なことができていないからではないでしょうか。
強いて言えば「足を前に出すポジションに慣れていない」という可能性もありますが、かくいう私も普段はそういったバイクに乗らないので、ポジションが要因なのかと言われると懐疑的です。

そう考えると、VULCAN Sは「バイクの基本が身についていない人」にとっては乗りづらいバイクなのかもしれませんね。
もっとも、これはVULCAN S以外のバイクにも言えることですし、初心者にオススメできないバイクは他にもたくさんあるのですが。

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いい意味で予想を裏切ってくれたバイク
以上、カワサキ VULCAN Sの試乗レビューでした。
さきほども言いましたが、私はクルーザーに対してある種の恐怖を抱いていたのですよ。
それに加えて、試乗していた人たちが四苦八苦しながら運転している様子を見たものですから、正直不安だったのです。

ですが、VULCAN Sはいい意味で予想を裏切ってくれました。
おかげで、クルーザーに対する苦手意識が少しは軽減されたように思います。
そう考えると、「曲がる、ブレーキが効く」ことがどれだけありがたいか身に染みて分かりますね。

VULCAN Sに限った話ではないかもしれませんが、やっぱりバイクは実際に乗ってみないと分かりませんね。
というわけで、あなたも気になるバイクがあったらいきなり契約せずに、まずは試乗してみてくださいね。
それでは。

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