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ライダーには「集団で走るより、一人でバイクに乗る方が楽しい」という人がいます。
かくいう私も一人で走るのが好きで、基本的に一人で走っています。
ところが、こう言うとこんなことを言ってくる人にときどき遭遇することがあります。
「ああ、ぼっちライダーか(笑)」
「一人で走っていて心が折れないか?」
何やら『一人で走る = 悪』であるかのような言い方ですね(こんな人、あなたの周りにもいるのではないでしょうか?)。
ですが、こんなことを言われるたびに思います。
「一人で走ることって、そんなに悪いことなのか?」と。
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ソロツーリングはバイク業界を縮小させる?
ときどき、『バイク = 大人数でツーリング』だと思っている人を見掛けます。
誤解なきよう言っておきますが、何も私は大人数でのツーリングを否定しているわけではありません。
ソロツーリングにはソロツーリングの良さがあるように、大人数でのツーリングには大人数のツーリングの良さがあります。

ですが、ツーリングは本来自分の意思で行うものです。
大人数で走るのが苦手だったら無理に参加しなくてもいいし、一人で走りたかったら一人で走ればいいんです。行きたくないのに無理に行っても楽しくないですからね。
それなのに、大人数ツーリングのお誘いを断ると
「なんだとォ?付き合いが悪いヤツだなァ!そんなこと言っていいと思っているのかァ!?」
とか
「あのなァ、ツーリングの誘いを断るのって大問題なんだぞ。そんなことを言うヤツがいるからバイク業界が縮小してしまうんだぞ!」
と半ば脅迫めいた(?)ことを言ってきます(バイク業界が云々とかいう発言に関しては、不快というかトンチンカンですね)。
さきほども言いましたが、大人数ツーリングはあくまで個人の意思で参加するものです。
「行く・行かない」はその人が決めるものです。まあ、当たり前といえば当たり前の話ですよね。
しかしお断りすると批判されます。なんでしょう、何か『ツーリングの誘いを断る = 悪』みたいなルール(ドグマ)でもあるのでしょうか?

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バイク業界を縮小させているのはあなたでは?
さきほどの「バイク業界が縮小する」という話をするのであれば、そういうことを言っている人達こそバイク業界を縮小させているのではないかと思うんです。
もちろん、他にも要因があるのかもしれませんので一概には言えないでしょう。
ですが、そうやって新規ユーザー、いわゆる初心者が入りづらい土壌があるのがマズいのではないでしょうか。
「新規のユーザーが入りにくい環境」が作られているがゆえに、新規のユーザーが増えないのではないでしょうか(長引くデフレで日本が貧国化しているのもあるのでしょうけど、それは一旦脇に置いておきましょう)。

よく考えてみてください。
仮にあなたが「バイクに乗りたいなぁ」と思っているとしましょう。
おそらくあなたは「バイクに乗りたい」という気持ちから、バイクに関するあらゆる情報を収集することでしょう。
しかし、その過程で
・何かにつけて先輩風を吹かせ、エラソーに講釈(という名の自慢話)を垂れてくる
・煽り運転で初心者に執拗な嫌がらせをしてくる
・自分達が勝手に作ったルールを他人(特に下の世代)に押し付けてくる
といった人たちの存在を察知したらどう思いますか?
もちろん、スルーできるのであればそれに越したことはありません。まともに相手していたら、それこそ時間と労力の無駄ですから。
ですが、ネガティブな印象を抱く人も少なからずいるのではないでしょうか。
一度ネガティブな印象を抱いてしまうと、中々払拭できないものです。
ましてやそんなことが立て続けに起これば、バイクそのものがイヤになってしまうのではないでしょうか。実にもったいないですね。

中には「イヤならバイク乗らなきゃいいじゃん」って言う人もいます。
ですが、それも何だかおかしな話ですね。
他の誰のためでもなく「自分が乗りたいから(または、必要だから)」こそ乗ろうとしているのに、何故そんな理由で諦める必要があるのでしょうか。
もっとも、それこそ「スルーすればいいじゃん」で済む話なので、そこまで深く考える必要もないのですが(深く考えようとしても、それこそ時間と労力の無駄というものです。放っておきましょう)。
【ちゃんとしてないオタク】ってのは、なにかにハマることによって「自分を持てている」わけじゃなく、たんに淋しくて、同じ話題で盛り上がれる仲間がほしかっただけ、自分よりも「濃くない」オタク相手にエラソーな顔がしたかっただけだったりするんです。
それは【居場所】ってもんじゃ、ありません。
【あなたの居場所】というのは、チンケな同類がうじゃうじゃ群れているところじゃなくて【あなたが、一人っきりでいても淋しくない場所】っていうことです。
そういう場所に自信と謙虚さをもって立って、「おなじようなものにハマってる人」とも「別のジャンルのものにハマってる人」とも「なににもハマってない人」とも、ある程度のコミュニケーションができるようになれれば、【モテたいと願うオタク】としては理想的です。
(すべてはモテるためである 93~94ページより)
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あなたは本当に「バイク」が好きなのか?
そういうことを言っている(してくる)人たちって本当にバイク好きなんでしょうか。
『バイクが好き』ではなく『バイクに乗っている、あるいは詳しい「自分」が好き』なのではないでしょうか。
なんというか、純粋にバイクが好きなのではなく「自分よりも(バイクに)詳しくないライダーにエラソーな顔をしたいがゆえにバイクに乗っているのでは?」と思ってしまうのですが、如何なものでしょうか?

仮にそうだとしたら、絡まれた方はたまったものではありません。時間と労力が無駄になった挙句、げんなりとした気分になってしまうのですから。
絡んでいる本人に自覚があるのかどうかはさておき、誰だって「不快なことを言ったり、またはしてくる人」とは関わりたくないと思うものです。当たり前の話ですよね。

別に「バイク」が好きだろうと「自分」が好きだろうと、他人や社会に迷惑掛けなければどっちでもいいんですよ。
ただ、謙虚であることを忘れて、相手が「自分と同じ土俵に乗っている」ことを前提として話を進めちゃうのはどうなのよ?って話です。
好きなことにハマりつつも、謙虚さは失わない。バイクに限らず、何にでも言えることですが、これだけは忘れてはいけませんね。
(何を言っているのかピンと来ない・・という人は「すべてはモテるためである」という本を読んでみることをおすすめします。モテがどうとか以前に、男女問わず大事なことがいっぱい書いてありますから。)
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結論:気にせず一人で走ろう
「一人で走るヤツは悪だ!」みたいなことを言われても気にする必要はありません。
他人や社会に迷惑を掛けるようなことをしているなら話は別ですが、そうでないならスルーするに限ります。
そんな(どうでもいい)ことを気にするあまり、あなたの貴重な時間と労力が無駄になってしまったら、それこそ本末転倒ですからね。
もっとも、他人や社会に一切関心を示さず、ただただ「自分さえよければ、他人や社会なんてどうでもいい」というのも考え物ですが(政治家や官僚までもがそう考えているからこそ、日本は長引くデフレからいつまで経っても脱却できないんでしょうね)。

一人で走るのが好きなのであれば、あるいは一人で走る方が気楽なのであれば、気にせず一人で走っても構いません。
この記事で申し上げたかったのは、結局のところ、この一言に尽きます。
理想を言うのであれば「変なルールを押し付けてくる人たち」や「新規ユーザーが入りにくい環境」が変わればいいのでしょうけど、人間って自分の考えをそんな簡単に変えられるわけではないんですよ。ようするに、どうしようもないってことですね(苦笑)

繰り返しになりますが、一人で走るのが好きでしたら、気にせず一人で走りましょう。
一人で色んな場所に行ったり、色んな場所を走ってみましょう。
それでは、焦らず、無理せず、事故らず、あなたがいつまでも安全にバイク生活を楽しめますように。

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