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バイクのエンジンオイル、およびオイルフィルターは定期的に交換する必要があります。
エンジンオイルは3,000kmごとに、オイルフィルターは6,000kmごとに交換しましょう。
なお、スズキ 隼(2008~2020年)のエンジンオイルの量は
・オイルフィルター交換なし → 3.3(リットル)
・オイルフィルター交換あり → 3.5(リットル)
です。「3.3、3.5」と覚えておきましょう。
今回は、スズキ 隼のエンジンオイル・オイルフィルターの交換の方法を書きました。
これから隼のエンジンオイルとオイルフィルターの交換に挑戦する人の参考になれば幸いです。ぜひご一読を。
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もくじ
用意するもの
まずは、以下のものを用意します。
これらのものはホームセンターやバイク用品店で売っていますので、手元にないものがあれば用意しておきましょう。
エンジンオイル
今回はオイルフィルターも交換するので、エンジンオイルの量は3.5(リットル)です。
既にエンジンオイルがあるなら話は別ですが、もしバイク用品店やバイク屋さんで量り売りしてもらうのであれば「3.5(リットル)ください」と伝えてください(量り売りしてもらう場合は容器をお忘れなく)。
オイルフィルター
オイルフィルターは「純正品」と「社外品」の二種類があります。
どちらでも構いませんので、好きな方を選んでください。
なお、主に公道を走るのであれば純正品にすることをおすすめします。
サーキットでアクセルをガンガン開けて走る気がないなら純正でも十分ですし、なにより社外品は純正品よりも高価ですからね(写真のものは純正品です)。
オイルフィルターレンチ
オイルフィルターを外したり、取り付けたりするのに必要です。
もしオイルフィルターに適合するものがないのであれば、オイルフィルターと同時に用意しておきましょう。
ガスケット
ガスケットには「アルミ製」と「銅製」があります。
どちらが良いのかは好みによりますが、柔らかすぎる素材のものがイヤだったらアルミ製をおすすめします(下の写真のものはアルミ製です)。
オイル受け
古いオイルを入れる容器として使います。
もし新しいものを用意するのであれば、なるべく大きくて深い容器をおすすめします。
レンチ
ドレーンボルトやオイルフィルターを外すのに使います。
モンキーレンチやメガネレンチでも外せますが、ソケットレンチやギヤレンチ(ロングタイプ)の方がラクなので可能な限りそちらを使うことをおすすめします。
六角レンチ、マイナスドライバー
カウル(風よけ)を締結しているボルトを外したり付けたりするのに使います。
六角レンチもマイナスドライバーもホームセンターにありますので、他の道具といっしょに揃えておきましょう。
マスキングテープ
カウルを外すときに、ツメでカウルが傷つかないようにするために使います。
慣れれば無理に使わなくてもいいですが、慣れていないうちはマスキングテープがあった方が無難ですので、可能であれば用意しておきましょう。
ゴム手袋
オイル交換作業は手が汚れます。
ホームセンターに売っている「薄手袋、100枚入り」で十分ですので、1箱用意しておきましょう。
布ウエス
オイル汚れを拭き取るのに使います。
また、拭き取り用のウエスとは別に、白いウエスも用意しておきましょう。
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カウルを外す
隼(2008~2020年)は、右側のサイドカウルを外さないとオイルフィルターの交換ができません。
というわけで、右側のサイドカウルを外します。
まず、カウルにマスキングテープを貼ります。
こうすることで(カウルの)脱着時にカウルがツメで傷つくのを防ぐことができます。
次に、カウルを締結しているボルトとピンを外します。
ボルトは六角レンチで、ピンはマイナスドライバー(の先端)で外します。
ピンは下の方にもあります。外し忘れがないよう、ご注意を。
カウルを締結しているボルト・ピンを外したら、カウルを外します。
カウルを外すときは「ボルト・ピンの外し忘れはないか?」を確認してください。
まだボルトやピンが付いているのに、無理やりカウルを外そうとしてバキッ!・・なんてことになったら笑うに笑えませんから。
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古いオイルを抜き取る
2~3分ほどエンジンを掛け、エンジンを暖めておきます。
ただし、住宅地でずーっとエンジンを掛けっぱなしにしておくと近所迷惑になるおそれがありますので、なるべく人がいない場所で行うことをおすすめします(オイル交換の前にその辺を走ってくる、という手もありますが)。
エンジンが暖まったら、バイクの下にオイル受けを置きます。
次に、ドレーンボルトを外します。
レンチでドレーンボルトを緩めましょう。
ドレーンボルトを取り外したら、古いオイルを抜き取ります。
オイルが滴らなくなるまで、そのまま放置しておきましょう。
オイルフィルターを交換する
古いオイルを抜き取っている間に、オイルフィルターも外しておきます。
まず、オイルフィルターにオイルフィルターレンチを取り付けます。
オイルフィルターレンチを取り付けたら、レンチでオイルフィルターを外します。
なお、ギアレンチ(ロングタイプ)があるとオイルフィルターの取り外しがラクになります。
エンジンとエキパイ(エキゾーストパイプ)の間の隙間は、思いの外狭いですから。
オイルフィルターを外したら、オイルで汚れた箇所をウエスで拭き取り、新しいオイルフィルターを取り付けます。
これで、オイルフィルターの交換は終了です。
オイルフィルターが外れないときの対処法
本当は起こってほしくない事態なのですが、オイルフィルターの頭がなめてしまい、オイルフィルターが外れないことがあるかもしれません。
そうなってしまうと、いくらレンチで外そうとしたって外れません。レンチがクルクルと空回りするだけですから。
そうなってしまった場合は、オイルフィルターにハンマーなどでドライバーを突き刺し、ゆっくりとオイルフィルターレンチを回転させましょう。
こう言うと「オイルフィルターにドライバーを突き刺すなんて・・」と思うかもしれませんが、遠慮はいりません。
最終的に、使用済みのオイルフィルターは使えない(捨てる)んですから。
ただ、この方法でも外せないのであれば、あきらめてバイク屋さんに相談しましょう。
無理やり外そうとしてバイクが傷ついたり、あなたがケガしたのでは本末転倒です。
「もうホントに何をやっても外せない!」というのであれば、無理せずプロ(バイク屋さん)に外してもらってくださいね。
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ドレーンボルトを掃除し、ガスケットを交換する
古いオイルを抜き取っている間、取り外したドレーンボルトを掃除しておきます。
布ウエスでドレーンボルトを掃除したら、ガスケットを新しいモノと交換しておきます。
古いオイルが滴らなくなったら、ドレーンボルトとガスケットを取り付けます。
くれぐれも取り付け忘れが無いようにしてください。
ドレーンボルトがないと、オイルを注いでも全部抜け落ちてしまいますので。
新しいオイルを注ぐ
ドレーンボルトを取り付けたら、オイル注入口のキャップを取り外します。
キャップを取り外したら、オイル注入口から新しいオイルを注ぎましょう。
オイルを注ぎ終わったら、オイル注入口のキャップを取り付けてください(ドレーンボルトの締め忘れはありませんか?)。
オイル漏れが無いか確認する
エンジンの真下に白い布ウエスを敷きます。
次に、2~3分ほどエンジンを掛け、オイルをエンジン中に行き渡らせます。
オイルがエンジン中に行き渡ったら、バイクを垂直にします。
この状態(バイクを垂直にし続けるのは難しいかもしれませんが)でオイル点検窓を覗き、オイルが適正範囲内であることを確認しましょう。
次に、バイクの下に敷いた布ウエスを見てください。
布ウエスは白いままですか?
布ウエスにオイルの滴りはありませんか?
布ウエスに何も落ちてなければ、ドレーンボルトやオイルフィルターは問題なく締結できていることになります。
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カウルを取り付ける
オイル漏れがないことを確認できたら、最後にカウルを取り付けます。
ツメが所定の箇所に収まっていることを確認し、ボルトやピンで締結します。
はじめて隼のカウルを取り付けようとすると「あれ、これってどうやって取り付けるんだっけ・・?」と戸惑うことがあるかもしれません。
ですがここで焦って取り付けようとして、カウルが傷ついたり、あるいはツメが割れてしまったら笑うに笑えませんので、知恵の輪を解くような感覚でじっくり考えながら取り付けてみてくださいね。
廃油とオイルフィルターを処理する
さて、これでオイルとフィルターの交換は終了ですが、まだすることが残っています。
廃油(古いオイル)とオイルフィルターの処理です。
廃油とオイルフィルターの処理の方法としては
①ガソリンスタンドやバイク屋さんで捨てさせてもらう
②オイルを廃油処理箱に入れ、ゴミの日に捨てる
の二つがあります。
なるべくお金を掛けず、かつ早めに処理したいのであれば①をおすすめします。
ガソリンスタンドやバイク屋さんが近くにあるのであれば、事前に一声かけてから廃油とオイルフィルターを捨てさせてもらいましょう。
もし、②の方法で処理するのであれば(オイルを廃油処理箱に入れて)ゴミの日に捨ててくださいね。
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最後に
以上、隼(2008~2020年)のエンジンオイル・オイルフィルターの交換方法を書きました。
実際にやってみると分かると思いますが、意外と面倒くさいです。
特に厄介なのが廃油とオイルフィルターの処理で、どんな方法で処理するとしても時間と手間が掛かります。
なので「面倒なことはなるべく避けたい」というのであれば、はじめからバイク屋さんで交換してもらうことをおすすめします。
工賃が掛かるとはいえ、廃油とオイルフィルターも処分してくれますし、何より自分で道具を揃える必要もありませんからね。
とはいえ、自分でオイルやフィルターを交換してみること自体を否定するわけではありません。
自分でオイルやフィルターを交換することによって「今まで見えなかったもの」が見えるようになりますし、そうなるとバイクの扱いも自ずと変わってきます。
もしあなたが「自分でオイルとフィルターを交換してみようかな」と思えるときが来たら、またこの記事を参考にしてみてくださいね。
それでは、それではこの辺で。
オイルとフィルター交換後も、あなたが隼でバイク生活を満喫できますように。
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