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突然ですが、あなたの隼のチェーンは綺麗ですか?
あなたもご存知かもしれませんが、バイクのドライブチェーンは何もせずに放置していると錆びだらけになったり、固くなって波打つようになってしまいます。
そうならないためにもバイクのチェーンは定期的に、目安としては「1,000キロごとに1回」は清掃・注油する必要があります。
そこで今回は、スズキ 隼(2008~2020年)のドライブチェーンの清掃と注油の方法を書きました。
ご自身の隼のチェーンのお手入れの参考になれば幸いです。ぜひご一読を。
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もくじ
用意するもの
まずはじめに、必要なものを揃えます。
バイク用品店で売っているものばかりですので、足りないものがあればこの機会に用意しておきましょう。
チェーンクリーナー
チェーンとスプロケットの汚れを落とすのに使います。
バイク用品店やバイク屋さんで売っていますので、1本用意しておきましょう。
※写真のものは、スズキ純正ケミカル「アルミホイール&チェーンクリーナー」です。SBS(スズキバイクショップ)やスズキワールドでも取り扱っていますので、欲しい人は問い合わせてみてください。
チェーンオイル
チェーンに塗布するオイルです。
チェーンオイルは速乾性のオイル(すぐ乾くオイル)をおすすめします。
速乾性でないオイルは走ったときに飛び散り、タイヤに付着するおそれがありますから。
※写真のものは、スズキ純正ケミカル「チェーンオイル」です。アルミホイール&チェーンクリーナー同様、SBS(スズキバイクショップ)やスズキワールドでも取り扱っていますので、欲しい人は問い合わせてみましょう。
布ウエス
チェーンとスプロケットの汚れを拭き取るのに使います。
ホームセンターで売っているウエスをまとめ買いするという手もありますが、ボロボロになったシャツを(ハサミで切って)再利用するという手もあります。
もし自宅にボロボロになったシャツがあったら、ハサミで切って布ウエスとして再利用しましょう。
スタンド
タイヤ(後輪)を地面から浮かせるのに使います。
タイヤが浮くならどんなスタンドでも構いません。
将来的にチェーンの清掃・注油以外のことがしたいのであれば丈夫なスタンドが望ましいです。
ですが、チェーンの清掃・注油以外のことをしないのであれば小型のスタンドでも十分ですので、特にこだわりが無いのであれば小型のスタンドを用意しておきましょう。
太めの輪ゴム
ブレーキレバーとハンドルに巻きつけ、フロントブレーキを効かせるために使います。
いちおうフロントブレーキロックという用品も存在しますが、極端な話、フロントブレーキが掛かれば何でもいいので「なるべくお金を掛けたくない」「余計なものを増やしたくない」というのであれば太めの輪ゴムで代用(?)しましょう。
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キルスイッチを押す
チェーンの清掃・注油に取り掛かる前に、まずはキルスイッチを押します。
こうすることで、チェーンを清掃・注油している最中にエンジンが掛からなくなります。
え、何でエンジンが掛からないようにする必要があるかですって?
チェーンの清掃・注油中に、指がチェーンとスプロケットに巻き込まれないようにするためです。
チェーンの清掃・注油中にエンジンが掛かってしまうと、スプロケットがチェーンに引っ張られ、回転したスプロケットとチェーンに指が巻き込まれ、指が千切れてしまいます。
そうならないためにも、忘れずポチッと押しておきましょう。
チェーンを掃除している最中にエンジンが掛かってしまったら、それこそ目も当てられないことになりますから(掃除中にエンジンが掛かることは滅多にないと思いますが、念には念を入れておくことを強くおすすめします)。
フロントブレーキを効かせる
キルスイッチは押しましたね?
さて、お次は(注油・清掃中に)バイクが動かないようにします。
動かないようにするといっても、することは非常に単純。
ブレーキレバーとハンドルに輪ゴムを巻きつけるだけです。
こうすればフロントブレーキが効いた状態になり、バイクが動かなくなります。
最初の方でも少し触れましたが、無理にフロントブレーキロックにこだわる必要はありません。
フロントブレーキが掛かればそれでいいのですから、なるべくお金を掛けたくないのであれば太めの輪ゴムでも巻き付けておきましょう。
スタンドでリアタイヤを浮かせる
次に、スタンドを使ってリアタイヤを浮かせます。
※写真では丈夫なスタンドを使っていますが、リアタイヤを浮かせることができるスタンドなら何でも構いません。
こうすることで、リアタイヤが空転するようになります。
これで、タイヤを片手で回しながら清掃・注油ができます。
いちおうスタンドがなくても、チェーンを清掃・注油することはけっして不可能ではありません。
ですが、スタンドがないと隼(※重量266kg)を何回も何回も押し引きするハメになってしまいますので、スタンドを用意することを強くおすすめします。
最初の方でも触れましたが、チェーンの清掃・注油以外のことをしないのであれば小型のスタンドでも十分ですので。
チェーンクリーナーを吹き掛ける
まず、ドライブチェーン(全周)にチェーンクリーナーを吹き掛けます。
このときリアタイヤが浮いていると、片手でリアタイヤを回転させ、もう片方の手でチェーンクリーナーを吹き掛けることができます。
リアタイヤを回転させながらチェーンクリーナーを吹きかけるのと、毎回毎回バイクを押し引きしてチェーンクリーナーを吹きかけるのでは、掛かる時間と労力が段違いですので、スタンドを用意することをおすすめします。
チェーンクリーナーは部分的にではなく、全周に吹きかける必要がありますので。
チェーンクリーナーを吹き掛けた後、20分ほど放置し、チェーンに付着した汚れが溶けだすのを待ちます。
その間、そのままボーっと待っていても構いませんが、それだと時間がもったいない・・という人は布ウエスやフクピカで拭き掃除でもしておきましょう。
チェーンの汚れを拭き取る
20分ほど経ったら、布ウエスでチェーンの汚れを拭き取ります。
片方の手でタイヤを回転させ、もう片方の手で(ウエスを使い)汚れを拭き取ります。
チェーンオイルを吹き付ける
汚れを拭き取ったら、チェーンにチェーンオイルを吹き付けます。
このときリアタイヤが浮いていると、(チェーンクリーナーを吹き掛けるときと同じように)片手でリアタイヤを回転させ、もう片方の手でチェーンオイルを吹き付けることができます。
チェーン全周にチェーンオイルを吹き付けたら、注油は完了です。
あとは、リアタイヤを地面に接地させ、スタンドを外します。
これで全作業終了です。おつかれさまでした。
あと、作業終了後はキルスイッチを元に戻しておいてください。
キルスイッチを押していることを忘れると、後日エンジンを掛けようとしたときに「あれ?エンジンが掛からない???」と言って焦りますから(まあ、スイッチボックスを見ればすぐに気付くんですけどね)。
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清掃・注油のついでに、チェーンの点検を
以上、スズキ 隼(2008~2020年)のチェーンの清掃・注油の方法でした。
最初の方でも触れましたが、バイクのドライブチェーンは何もせずに放置していると錆びだらけになったり、固くなって波打つようになってしまいます。
そうならないためにもバイクのチェーンは定期的に、目安としては「1,000キロごとに1回」は清掃・注油する必要があります。
こまめにチェーンの清掃と注油をしていればチェーンも長持ちしますし、スプロケットも長持ちします。
それこそ「面倒くさいから」と言って清掃・注油を怠った結果、チェーンとスプロケットを交換せざるを得なくなった・・なんてことになってしまったら、かえって面倒なことになりますから。
また、チェーンの清掃・注油をしたついでに、チェーンの点検もしておくことをおすすめします。
ドライブチェーン(およびスプロケット)は消耗品です。
定期的に清掃・注油していれば長持ちはしますが、それでもいつかは交換時期(交換しなければならないとき)が来ます。
もしドライブチェーンに「錆びが発生している」「伸びが発生している」「固くなって波打っている」「シールが抜け落ちている」「ローラーにヒビが入っている」「ピンが回転している」といった症状がでていたら、要交換です。
清掃・注油をしたついでで構いませんので、チェーン(およびスプロケット)に何か変わったことは無いか?を確認するクセを付けておきましょう。
※チェーンがダメになっているということは、スプロケットもすり減っている可能性があります。チェーンだけではなく、スプロケットや他の部分も観察しておくことをおすすめします。
それでは、この辺で。
チェーンの清掃・注油を済ませた後も、あなたが隼でバイク生活を満喫していられますように。
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