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世の中には色んなバイクがあります。
どのバイクにも各々の特徴があり、それこそ一つ一つ挙げていたらキリがないほど選択肢があります。
それゆえにバイク選びはものすごく悩みますし、それこそ自分にとっての「理想のバイク」「欠点のないバイク」を探し当てるのはものすごく時間が掛かることでしょう。
まあ、それはそれで違った楽しさがあるんですけどね。
結論から言ってしまうと、「理想のバイク」「欠点のないバイク」なんて存在しないんですよ。
どんなに「高性能」「優秀」「よく売れている」といわれているバイクにしたって、大なり小なり欠点があるものです。
そう考えると、多少の不便さ(あえて欠点とは言いませんが)を受け入れられる人の方が、バイク選びに四苦八苦しないで済むのではないでしょうか。
バイクだけにあれこれ求めるよりも「自分の欲望」を知ることの方が大事ですし、それこそ「自分はバイクに何を求めているのか?」が分からないのに闇雲に突っ走ったって疲れるだけですからね。
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バイク1台ですべてを実現させるのはムリ?
これは以前、知り合いとバイクの話をしていたときの話です。
その知り合いは「乗りたいバイクがない・・・」と言っていました。
そこで私は、その人にどんなバイクに乗りたいのか聞いてみたところ、次のような条件を挙げてきました(ちなみに、大型が欲しいそうです)。
①長距離ツーリングがラクにできる
②サーキットでもガンガン速く走れる
③車重が軽く、押し引きが楽にできる
④オフロード走行ができる
⑤シート高が低い
⑥気軽に乗れる(通勤やお散歩もしたいとのこと)
⑦荷物をたくさん載せることができる
・・・うーん、まぁ、何というか非常に要求が多いですね。
その人の言っている「軽い」とか「速い」とか「ラク」の基準が分からないので何ともいえないのですが、おそらく高いレベルのものを要求しているのではないかと思います。
小型や中型には目もくれず、大型バイクばかり見ていましたので。
はっきり言いますが、これらすべてを実現させるバイクなんて(少なくとも現行のラインナップには)存在しないんですよ。
そうですね、いくつか条件を無視して(かつ私の視点で)判断するのであれば
③、⑤、⑥を無視する→ミドルアドベンチャー(パニアケース付き)
あるいは
④、⑦を無視する→ネイキッド(どちらかというとスポーツ寄りのもの)
をおすすめします。
ですが、それでもすべてを実現できるわけではありませんし、無理して挙げている項目もあります。
ミドルアドベンチャーにしても本格的なオフロード走行ができるかというと甚だ疑問ですし、スポーツ寄りのネイキッドにしたって人によっては「重いし、こんなもん気軽に乗れないよ」って言うかもしれません。
まあ、ミドルアドベンチャーでオフロードを走ったり、スポーツネイキッドで通勤している人も(少数派とはいえ)いるそうですが。
さきほども言いましたが、バイク1台ですべてを実現させることは到底できません。
正直な話、あなたも条件を見た瞬間に「いや、1台のバイクでこれ全部実現させるの無理でしょ・・・」と思ったのではないかと思います。
というか、これらすべてを実現できるバイクって、それ一体どんなハイテクマシンなんだ?って話ですからね。
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バイク1台ですべてを実現させるのはムリがある、が
さきほどのお話は、人によっては(というか誰でも?)「いや、それ無理でしょ」と困惑するかもしれません。
ですが、これは言い方を変えると「バイクでしたいことがたくさんある」と捉えることもできます。
これは非常に良いことです。何かにハマれるということはそれだけでも自分を肯定しやすいし、自分を肯定できる人は「何もハマれるものがない人」よりもはるかに生きやすいです。
モノやコンテンツが豊富にある今の時代でも、「好きなもの・ハマれるもの」がない人って意外といますから。
ですが、それでもバイク1台ですべてを実現させようというのは、いくらなんでも無茶です。
というわけではありませんが、「バイクで色んなことがしたい!」というあなたに2つ提案があります。
①バイクを2台持ちする
まず1つ目。
「バイクを2台持ちし、用途別に使い分ける」という方法です。
たとえば、さきほどピックアップしたスポーツネイキッドは割と何でもこなせるものの、それでもオフロード走行に向いているとはいえません。
もともとオフロードを走ることを想定したバイクではありませんので、当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが。
そこで、オフロードバイクを1台購入します。
スポーツネイキッドでオフロードを走るのは難しいですが、オフロードバイクならオフロード走行ができます。
また、オフロードバイクは街中でも軽快に走れるため、通勤や日常の移動手段としても優秀です。
そういう理由からか、オフロードバイクをセカンドバイク(2台目のバイク)として所有している人をよく見かけます。
とはいえ、バイクの2台持ちは何かと面倒なことが多いのも事実です。
そのため、
・バイク2台を維持できるだけのお金がある
・バイク2台を置く場所が確保できる
・バイク2台を整備できる時間と(体力的な)余裕がある
という条件が揃っている人でない限りはやめておいた方が無難です。
バイクを維持するのはなんだかんだで時間や手間が掛かりますし、「バイクを増やしたはいいものの、気付いたら乗らずにずーっと放置していた・・」なんてことになったら本末転倒ですから。
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②バイクをレンタルする
2つ目に提案するのが「バイクを1台持ちし、そのバイクでできないことがあるときは他のバイクをレンタルする」という方法です。
普段は自分が所有しているバイクに乗り、もし自分のバイクでは難しい(あるいはできない)ことをしたい場合はその都度バイクをレンタルします。
これなら維持するのはバイク1台で済みますし、お金や置き場所に頭を悩ませることもありません。これは嬉しいですね。
え、毎回毎回レンタルしていたらお金が掛かるじゃないかって?
たしかに、バイクをレンタルすればその都度お金(レンタル料金)が掛かります。
ですが、よく考えてみてください。
あなたも御存知の通り、時間というものは限りがあります。
また、すべての時間をバイクだけに使えるのかというとそうではありません。
たとえば、
・日常生活を送る(家事、買い物、食事、睡眠、休息、etc)
・学校や仕事(アルバイトも含む)に行く
・(もともと所有している)バイクに乗る
・(もともと所有している)バイクを整備する
・友達や家族や彼氏・彼女と過ごす
・家の都合に割く
etc・・・
といったことをするのにも、当然のことながら時間は必要です。
挙げだしたらキリがないのでこの辺にしておきますが、このように日々の暮らしの中ですることはたくさんあります。
そうなると、他のバイクでしたいことがあったとしても、自ずと少ない時間内でやりくりしなければならないことになります。
さて、ここで考えてみてほしいのですが、この限られた少ない時間の中で、2台目のバイクに乗ったり整備したりする機会って、はたしてどれだけあるのでしょうか?
よっぽど時間(またはお金)に余裕のある人は別です。
ですが、ほとんどの人にとってはそれこそ微々たる時間しか確保できないのではないでしょうか。
何度も言いますが、バイクを維持するのは時間やお金が掛かるんです。
もともと所有しているバイクに乗ったり整備するのにてんてこ舞いで、いつの間にか2台目のバイクは車庫で風化していた・・なんてことになったら、それこそバイク2台持ちしている意味がありません。
もっとも、はじめから置き物として飾っておくのであれば話は別ですが。
さて、ここでもう一度考えてみてほしいのですが
①バイクを2台持ちして、時間と手間を掛けて維持し続ける
②必要なときだけバイクをレンタルする
でしたら、はたしてどちらがあなたにとってお得でしょうか。
お金も大事ですが、時間も貴重な資産です。
過ぎ去ってしまった時間は、二度と元に戻りません。
何もバイク2台持ちを否定するわけではありませんが、バイク2台持ちは多大な時間と労力が掛かるのも事実です。
たとえば、バイク2台持ちを断念してお金と時間に余裕ができたとしましょう。
そうすることで、
・(もともと所有している)バイクに(必要があれば)カスタムを施す
・高速道路やフェリーに乗って、遠方にツーリングに行く
・遠く離れた地域や国に旅行に行く
・ツーリング先や旅行先で普段なら利用しないような宿に泊まってみる
・何か新しいことを始めるときの「初期投資」の費用にする
・友達や家族や彼氏・彼女と過ごす機会を増やす
etc・・・
といったことが可能になるわけです。
そう考えると「バイク1台持ち+レンタル」もけっして悪くないと思うのですが、如何なものでしょうか?
どちらがあなたにとってお得なのか、それはあなた自身にしか分かりません。
この機会によーく考えてみてくださいね。
あと、もしオフロードに行きたいのであれば(バイクレンタルを利用するのではなく)オフロードのイベントに行ってください。
あなたもご存知だと思いますが、バイクレンタルの車輌は損傷させてしまったら修理代を請求されます。
いちおう、バイクレンタルには「修理代を補償する有料オプション」もありますが、それでも林道やモトクロスコースを走ることを前提にしているものではありません(保険・補償のページにも書かれていますし、そもそもレンタル車輛でそんな場所を走る人なんていないと思いますが)。
なので、はじめから林道やモトクロスコースのような場所を走るつもりであれば、素直にオフロードのイベントに参加しましょう。
無理に自分でバイクを買わなくても、イベントによってはバイクも用意されていますから。
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あなたはバイクで何がしたいのか?
さて、ここまで色々と話してきましたが、考え方次第では割と何でもできそうな気はしますね。
結局のところ、一番大事なのは「自分はバイクで何がしたいのか?」を知ることに尽きると思います。
最初の方でも言いましたが、自分が何をしたいのかが分からないのに闇雲に走り回ってもダメだと思うんです。
まずは
・自分は何が好きなのか?
・自分は何をされるのがイヤなのか?
・そもそも自分はバイクに何を求めているのか?
といったことを知るところから始めてみませんか。
一言で「バイクが好き」と言っても、「バイクの何が好きなのか」は人によって違うでしょうから。
もしそれでも何がしたいのか分からない場合は、実際にバイクのイベントに行ってみましょう。
実物のバイクに触れ、可能であれば試乗してみましょう。
雑誌やネットの記事ではなく、実物を「自分の視点」から見ることによって「あ、これだ」と思えるバイクが見つかるかもしれませんよ?
それでは、この辺で。
あなたがどんなバイクに乗ろうとも、あるいはバイクを買わなかったとしても、どんな時代でも面白く楽しく過ごせますように。
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