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「隼に乗ったら事故る」
「YZF-R1に乗ったら死ぬ」
ときどき遭遇しませんか、こんなこと言っている人に。
こういう人に遭遇するたびに「こういう人って何に乗っても事故るし、何に乗っても死ぬだろうな」って思ってしまいます(その人たちに言わせると、私も事故ることになるようです。うーん、より一層気を付けて運転しないといけませんね)。
結論から言うと、最低限の技量と知識と自制心さえあれば隼もR1も安全に乗れます。
ですが、それは言い方を変えると「どんなバイクに乗るのにも最低限の技量・知識、そして自制心が必要」ということです。
まあ、早い話が「隼やR1が危ないんじゃなくて、技量や知識どころか自制心もないのに改善しようとしないアンタが一番危ないんだよ」ってことなのですが、如何なものでしょうか。
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隼だけが特別に速いわけではない(いや、本当に)
たしかに、隼やZX-14Rをはじめとするメガスポーツバイク、YZF-R1やGSX-R1000をはじめとするリッターSS(スーパースポーツ)は速いです。
ですが、それはあくまで「他のバイクと比較して」という意味です。
けっして他のバイクが遅いというわけではありませんし、他のバイクも十分(というか、メチャクチャ)速いです。
メガスポーツやリッターSS以外のバイクにも乗ったことがある人にとっては「そりゃそうでしょうよ」って話かもしれませんが、なんでしょうね、いまだにメガスポーツやリッターSSを色眼鏡で見ている人がいるってことなのでしょうか。
言い方を変えると、最低限の技量・知識、そして自制心さえ保つことができれば(排気量を問わず)どんなバイクも安全に乗れるということです。
それはまあ、技量や知識は一朝一夕で身に付くものではありませんよ?
ですが、これらの技量や知識は自動車学校の教習だけでは身に付きませんし、結局のところ、遅かれ早かれ自分で練習したり勉強する必要があるわけです。
理想を言えば自動車学校が教えてくれれば親切なのですが、まあ、現行の教習時間と料金では夢のまた夢でしょうね。
とはいえ、今の時代はライディングスクール・オフロードスクールといったイベントもありますし、ネットや本で知識を得ることもできます。
「練習」とか「勉強」っていうワードを出すと身構える人もいますが、そこまで肩ひじ張らずに「お試しに、このイベントに行ってみようかな」「とりあえず本を1冊買って読んでみるかな」みたいな感じで試行錯誤してみればいいのではないでしょうか。
このように、試行錯誤しながら少しづつ身に付けたことは確実にあなたを成長させますし、そうなると今までとは違ったものの見方ができるようになり、今よりももっとバイクを楽しむことができますよ?
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危ないのはバイクではなく、人間
「隼に乗っています」と言うと「えっ、知らない間にどんどん速くなるバイクだろ?そんなものに乗っていて危なくないか?」とか「隼!?大丈夫?アクセル開けるたびに吹っ飛ばされないか?」といった(トンチンカンな)質問を受けることがあります。
笑い話のように聞こえるかもしれませんが、いまだにこんなこと(真顔で話しているので、ウケ狙いとかそういう類ではなさそうですが)を聞かれることがあります。
当ったり前の話ですが、隼はそんなバイクではありません。
よく考えてみてください。
もし隼が本当にそんなバイクだったとしたら、市場に出回ったり、ましてやベストセラー車になるでしょうか。
確かに、隼には「重い」「大きい」といった扱いづらい要素があるのも事実です。
特に隼は他のバイクと比較すると(ものすごく)重いので、もしあなたが「重いバイクはちょっと・・」と思うのであれば隼をはじめとするメガスポーツには手を出さない方がいいでしょう。
ですが、これは隼だけに当てはまることではなく、他のバイクにもいえることです。
何度も言っていますが、ライダーに「最低限の技量・知識」「自制心」があれば隼、および他のバイクも安全に乗れます。
危ないのはバイクではなく、最低限の技量・知識、および自制心がないライダーの方です。
「○○に乗ったら云々かんぬん・・」とか言っている人は、まずは「自制心を保つ」ことから始めるべきではないでしょうか。
いくら技量や知識があったとしても、欲望の赴くままに走っていては危ないですし、それこそ周囲の人からしてみれば「いやいや、何の冗談だ?」って話ですから。
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初心者がいきなり乗るのはおすすめ・・・しない
「最低限の技量・知識」「自制心」があれば(ちゃんと整備されている車輌なら)どんなバイクでも安全に乗れます。
とはいえ、それでも免許取り立ての人が隼をはじめとするメガスポーツバイクにいきなり乗るのはおすすめできません。
さきほども言いましたが、メガスポーツには「重い」「大きい」といった「初心者にとって扱いづらい要素」があるからです。
「そんなことない!オレ(ワタシ)は大丈夫!」と言いながらメガスポーツを購入したはいいものの、260(kg)を超えるバイクを押し引きすることに辟易して早々に手放してしまう・・・なんて事例を何度も見てきました。
そういう理由から、メガスポーツの購入を考えている人を見たら「メガスポーツは重いですよ」と言って釘を刺すようにしているのですが、どうでしょう、あなたは260(kg)という重量と付き合い続ける自信はありますか?
正直な話、初心者がメガスポーツに乗るのであれば、ミドルクラスのバイクやそれ以下の排気量のバイクで「バイクの基本」を覚えてからの方がいいと思うんですよ。
憧れでバイクを買うこと自体を否定するわけではありません。
ですが、重さや大きさに辟易して手放してしまったのでは、それこそ貴重なお金や時間が無駄になってしまいます。
重さや大きさは、慣れれば気にならなくなります。
ですが、そこに辿り着くまでに時間が掛かるのも事実です。
まずは「バイクの基本」を身に付けましょう。
メガスポーツバイクに乗るのは、それからでもけっして遅くないですよ?
ただ、乗りたくもないバイクに乗ってもモチベーションが削がれてしまう・・という気持ちも分かります。
どうしてもメガスポーツバイクに乗りたいというのであれば乗りましょう。
ですが、何度もお話ししたように「バイクに慣れていない人がいきなりメガスポーツバイクに乗るのは大変」ということは肝に銘じておいてください。
「オレ(ワタシ)は大丈夫!」と意気込んで買ったはいいものの、現実と理想のギャップに辟易して早々に手放してしまう人がどれだけ多いことか・・ってのも、さきほどお話しした通りです。
そういう事情からか、ほとんど新車と変わらない中古車を(本当に)よく見掛けます。
そうならないためにも
・危険予知を怠らない(常に「二歩先」を見る)
・「バイクの整備」「ライディングテクニック」の本を読む
・最低限の体力作りをする
に取り組むことを強くおすすめします(危険予知に関しては「おすすめ」というか「当たり前」ですね)。
中には「よし、さっそくマフラー換えたりフェンダーレスキット付けたりするぞ!」という人もいますが、公道を走るうえでこれらのことはカスタムよりも(はるかに)大事ですし、それこそ本を読んだり体力作りをしていたらカスタムに費やする時間や労力なんてないと思いますが。
また、スライダーの装着は必須です。
重いバイクに慣れていないと、十中八九転倒(立ちゴケ)します。
転倒時の被害を最小限に抑えるためにも、スライダーを装着しましょう。
それでは、お気を付けて。
あなたが、隼だろうとZX-14Rだろうと、あるいは他のバイクだろうと関係なく、どんなバイクに乗っても安全にバイク生活を満喫することができますように。
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