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バイクのエンジンオイルおよびオイルフィルターは、定期的に交換する必要があります。
GSX-R125(およびS125)の場合、初回1ヶ月または走行距離1,000km、それ以降は走行距離18,000kmごとにオイルもオイルフィルターも交換しましょう。
今回は、スズキの原付二種 GSX-R125のエンジンオイル・オイルフィルターの交換方法をまとめました。
なお、GSX-R125(およびS125)のエンジンオイルの量は
・オイルフィルター交換なし → 1.3(リットル)
・オイルフィルター交換あり → 1.4(リットル)
となっていますので、自分で交換する場合は「バイク屋さんで量り売りしてもらう」「既に持っているオイルを使う」といった方法で用意してくださいね。
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もくじ
用意するもの
まずはじめに、以下のものを用意します。
エンジンオイル
今回はオイルフィルターも交換するので、エンジンオイルは1.4(リットル)用意しましょう。
オイルフィルター
オイルフィルターはスズキ純正品と社外品があります。
フツーに走る分にはスズキ純正品で十分だと思いますが、何らかのこだわりがあるのであれば社外品を使ってみるのも面白いかもしれませんね。
なお、スズキ純正品のオイルフィルターは個包装(プラスチック)が付いています。
個包装が付いたままだと使えませんので、交換する前に剝がしておきましょう。
ガスケット
ガスケット(ドレーンボルトワッシャ)はアルミ製や銅製のものがありますので、好みのものを使いましょう。
なお、ガスケットは使い回さずに毎回(オイルを交換する毎に)交換しましょう。
どうしても使い回したいのであれば、せめてオイルストーン(油砥石)でガスケットの両面を研いで平滑化してから使ってください。
もっとも、ガスケットは百数十円で買えますし、それこそオイルストーンでわざわざ研ぐくらいだったらケチらずに交換することをおすすめしますが。
オイル受け
古いオイルを入れるのに使います。
あまりに小さいものだと廃油(古いオイル)を容器に移しかえるときに大変なので、なるべく大きいものを用意することをおすすめします。
レンチ
レンチと言ってもいくつか種類がありますが、モンキーレンチやメガネレンチ以外のもの(理想はトルクレンチ)が望ましいです。
モンキーレンチやメガネレンチだとボルトの締結がしづらいので、ソケットレンチやトルクレンチを用意することをおすすめします。
六角レンチ、ドライバー
カウルを取り付けているボルトやピンを外すのに使います。
なお、ドライバーはプラスとマイナスの両方を用意しましょう。
ボルト(六角穴がないもの)はプラスでもマイナスでも外せますが、ピンはマイナスドライバーでないと外せませんので。
ゴム手袋
オイル交換作業は手が汚れます。
ホームセンターに売っているもので十分ですので、薄手のゴム手袋を用意しておきましょう。
ウエス
エンジンや工具に付着したオイルを拭き取るのに使います。
それと(オイル拭き取り用とは別に)白いウエスも用意しておくことをおすすめします。
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古いオイルを抜き取る
GSX-R125のドレーンボルトは、エンジンの横にあります。
真正面から見て右側にありますので、まずはドレーンボルトの位置を確認しましょう。
なお、暖気運転はしない方が良いです。
事前に暖気運転をしてしまうと、ドレーンボルトを外したときに(オイルが勢いよく飛び出て)カウルがオイルまみれになってしまいますので、カウルの掃除をしたくないのであれば暖気運転をしないことをおすすめします。
ドレーンボルトを緩める前に、カウルの位置をずらします。
実物を見れば分かりますが、カウルの位置をずらさないとレンチがカウルに阻まれてドレーンボルトを緩めることができません。
そこで、ドレーンボルト側(真正面から見て右側)のカウルの位置をずらします。
六角レンチとドライバーがあれば、カウルを取り付けているボルトとピン(計4ヶ所)を外すことができます。
ボルトとピンを外してカウルの位置をずらし、レンチがカウルに阻まれないようにしておきましょう。
カウルの位置をずらしたら、エンジン(厳密に言うと、ドレーンボルト)の真下にオイル受けを置きます。
オイル受けを置いた後、ドレーンボルトを外して古いオイルを抜き取ります。
古いオイルが抜けきるまで時間が掛かりますので、しばらくそのままにしておきましょう。
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オイルフィルターを交換する
古いオイルが抜けきるまでの間に、オイルフィルターを新しいものに交換します。
オイルフィルターのカバーはボルト2本で取り付けられていますので、レンチでボルトを外します。
オイルフィルターのカバーを外したら、古いオイルフィルターを抜き取ります。
このとき注意したいのが「オイルフィルターにOリングが付着していないか?」です。
このOリング(樹脂でできた黒いリング)は、オイルフィルターを交換する前に取り付けておく必要がありますので別途保管しておきましょう。
古いオイルフィルターを抜き取ったら、内部を拭き掃除し、突起の部分にOリングを取り付けます。
Oリングを取り付けた後、新しいオイルフィルターを入れます。
その後、オイルフィルターのカバーの端面に新しいエンジンオイルを指で薄ーく塗り、ボルトで締結します。
なお、ボルトで締結するときは締めすぎに注意してください。
オイルフィルターのカバーのボルトは細いものが使われており、あまりにギュウギュウ締めすぎるとボルトがポキッと折れるおそれがあります。
もし不安なのであればトルクレンチを使って締めましょう。
トルクレンチはモンキーレンチやメガネレンチよりも高価ですが、仮にボルトをポキッと折ってしまうと(ボルトの折れ方にもよりますが)修理代で数千~数万円が吹っ飛びます。
トルクレンチ代をケチったばかりにボルトを折って(あるいは、締めすぎを恐れて緩く締めて)しまい、そのせいで余計に修理代が掛かってしまった(または、オイル漏れが原因で事故った)・・なんてことになったら笑うに笑えませんので。
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ドレーンボルトを取り付ける
古いオイルが抜けきったら、ドレーンボルトとガスケットを取り付けます。
取り付ける前に、ドレーンボルトを拭き掃除し、ガスケットを新しいものに交換しておきましょう。
なお、ここでもドレーンボルトの締めすぎには注意しましょう。
オイルフィルターカバーのボルトのように折れることはないかもしれませんが、ギュウギュウに締めすぎるとドレーンボルトの頭をなめてしまいます。
やはりここでも、トルクレンチを使うことをおすすめします。
オイル漏れが心配で強く締めたくなる気持ちは分かりますが、だからといってギュウギュウに締めすぎてボルトの頭をなめてしまったら(または、緩く締めたことが原因でボルトが緩み、タイヤや道路にオイルが滴ったら)笑うに笑えませんので。
新しいオイルを注入する
ドレーンボルトを取り付けたら、新しいエンジンオイルを注入します。
オイルの注入口は、オイルフィルターのカバーの近くにあります。
キャップを外し、そこから新しいエンジンオイルを注入しましょう(ドレーンボルトの締め忘れはありませんか?ドレーンボルトを取り付けずにオイルを入れたら抜け落ちてしまいますよ?)。
エンジンオイルを注入したら、キャップを閉めます。
これで交換作業そのものは終了ですが、その前に。
オイル漏れが無いか確認する
交換作業が終わった後、オイル漏れが無いか確認します。
まず、エンジンの真下に白いウエスを敷きます。
次に、エンジンを掛けて3分間暖気運転をします。
暖気運転が終わったら、バイクを垂直にします。
その状態(サイドスタンドを出したままフロントブレーキを掛け、そのまま少しづつバイクを起こしてください)でオイル点検窓を覗き、オイルが適正範囲内(FとLの間)であることを確認します。
その後、ウエスに(ドレーンボルトやオイルフィルターのカバーの隙間からの)油の滴りが無いか確認します。
ウエスに油の滴りが無ければOKです。おつかれさまでした。
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最後に
以上、スズキの原付二種 GSX-R125のエンジンオイル・オイルフィルターの交換方法をまとめました。
慣れている人ならまだしも、はじめてGSX-R125のエンジンオイル・オイルフィルターの交換をしてみると「ドレーンボルトがどこにあるか分からない・・」「カウルが邪魔でボルト緩められないんだけど・・」「随分と組付けが荒っぽいなぁ・・」といった発見があり、少なくとも退屈することはないかと思います。
これらの作業は、少なくとも日頃からオイル交換作業をしない人にとってはけっしてラクなものではなく、色んな道具を揃えたり、廃油(古いエンジンオイル)や古いオイルフィルターを処理するのは思いの外面倒くさかったりします。
廃油を処理するには「ガソリンスタンドやバイク屋さんで捨てさせてもらう」「オイルパックに入れて、ゴミの日に捨てる」といった方法がありますが、いずれにしても時間かお金が掛かりますのでね。
もしここまで読み進めて、少しでも「面倒くさい」「不安だ」と思ったのであれば、はじめから「バイク屋さんで交換してもらう」というのも一つの手です。
こう言うと「そんなことしたら工賃掛かるじゃん」「オイル交換くらい自分でやれよ」って言う人もいますが、道具の準備・交換作業・後始末を全部お任せすることができますし、それこそ「お金がないからオイル交換なんかやらん」って言う輩よりははるかにマシですから。
「お金を払ってバイク屋さんに任せるのか」「手間暇を掛けて自分で交換するのか」は、結局のところ、あなた次第ですので、どっちの方法で交換するのか自分でよーく考えて決めてくださいね。
それでは、この辺で。
あなたが、事故せず、怪我せず、壊さず、GSX-R125でバイク生活をずーっと満喫できますように。
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