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日本は今のところ治安の良い国です。
ですが、犯罪がゼロなのかというとそうではありません。
現に、バイクの盗難も発生しており、いまだに「バイクが盗難に遭った!」という事件が後を絶ちません。
それゆえに、バイクの盗難防止対策を怠るとあっさりとバイクが盗まれてしまいます。
車庫や倉庫があるならいいです。シャッターや扉を破壊されない限り、バイクを持ち出せませんから。
ですが、賃貸(アパート・マンション)や車庫のない一軒家に住んでいる場合はそういうわけにはいきません。
そこで今回は、個人ができるバイクの盗難防止対策をまとめてみました。
・ バイクに乗ってみたい、またはこれから乗り始める人
・ どんなバイク盗難防止アイテムがあるのか分からない人
・ アパートやマンションにバイクを停めている人
・ 一軒家住まいだけど、駐車場に屋根がない人
の参考になれば幸いです。ぜひご一読を。
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もくじ
バイクカバーを掛ける
まず第一にするべきことは、バイクカバーを掛けることです。
バイクカバーを掛けておくだけでも盗難に遭う確率は大きく下がります。
バイクカバーが掛かっていると、車種を識別することができないのですから。
バイクの盗難防止対策というと「ロックで施錠する」「アラームを付ける」を思い浮かべる人も少なからずいることでしょう。
ですが、それ以前に大事なのは「パッと見で何か分からないようにする」ことです。
当たり前の話かもしれませんが、泥棒も対象(バイク)を認識することができなければ盗むことができません。
つまり、泥棒にバイクの存在を察知されなければ盗まれることもないわけです。
「パッと見で何が停めてあるのか分かる」と「そもそも何が置いてあるのか分からない」でしたら、どっちの方が(泥棒の)目に付きにくいかは明白ですよね?
車庫があるのであれば無理にバイクカバーを掛けなくてもいいかもしれません。
ですが、アパートやマンションの駐輪場、およびシャッターがない場所にバイクを保管するときの必須アイテムといえます。
シャッター付きの駐輪場がある賃貸なんて、ほとんどないでしょうからね。
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簡易バイクガレージにバイクを収納する
バイクカバーは、一見万能なように見えます。
ですが、実は2つの欠点があります。
万能そうに見えるバイクカバーの2つの欠点
まず一つ目。
走った直後に掛けられないことです。
あなたもご存じの通り、走った直後のバイクはものすごく熱いです。
特にサイレンサーやエンジンはものすごい熱を帯びており、素手で触れば火傷します。
さて、そんな高温を帯びたバイクにバイクカバーを掛けてしまうとどうなるでしょうか。
バイクカバーを掛けるとサイレンサー(車種によってはエンジンにも)に接触します。
すると、サイレンサーに接触した部分が高熱で溶けてしまいます。
次に二つ目。
バイクカバーは完全に雨水を防ぐことができません。
バイクカバーが掛かった状態でも少しづつ水を通してしまうため、雨ざらしにしているとバイクが濡れてしまいます。
何も掛けないよりはマシだとはいえ、雨が降るたびにバイクを掃除するのは大変です。
だからといって何もしないで放置していたら、そのうちバイクが錆びてしまいます。
そういう理由から、駐輪場に屋根がない場合は対策が必要になってきます。
もっとも、雨が降るたびに毎回毎回バイクを掃除できるというのであれば話は別ですが。
屋根付きの駐輪場がないなら、簡易バイクガレージの導入を
では、駐輪場に屋根がない場合はどうすればいいのでしょうか。
そういう場合は、簡易バイクガレージの導入を検討してみてもいいかもしれません。
簡易バイクガレージなら、走った直後のバイクでもそのまま収納できます。
もちろん、サイレンサーは接触しません。そもそも(バイクカバーのように)バイクを包み込むものではないのですから。
簡易バイクガレージはお世辞にも安価だとはいえません。
おまけに、自分で組み立てる必要があります。
そのため、簡易バイクガレージの導入に対して否定的な人もいるかもしれません。
ですが、屋根付きの駐輪場がない場所では(ものすごく)役に立ちますし、バイクを停める場所が他にないのであれば必須だといえます。
簡易バイクガレージがあれば「パッと見で何か分からないようにする」と「雨水からバイクを守る」が同時にできるのですから。
いずれにしても「パッと見で何か分からないようにする」は大事です。
あなたが住んでいる環境に応じて、バイクカバーと簡易バイクガレージのどっちが適しているのかを判断する必要があります。
そう考えると(仮にこれからあなたが引っ越しをするのであれば)引っ越し先の駐車場・駐輪場を下見することも、立派な盗難防止対策なのかもしれません。
ちなみに、賃貸物件の「バイク置き場あり」という言葉は鵜呑みにしない方がいいです。
なぜなら、賃貸の管理会社や大家さんがバイクを自転車みたいなものだと思っていることがありますので。
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チェーンロックを掛ける
チェーンロックを掛けてあるだけでも、泥棒はイヤがります。
定番の対策ですが、これがあるのと無いのでは大きく違いますから。
また、チェーンロックは出先でも使うことができます。
バイクを停めてある場所に柵や柱があれば、チェーンロックと連結させることでさらに盗むのが難しくなります。
余談ですが、バイク泥棒の中には「バイクをクレーンで吊り上げていく輩」もいます。
ですが、柵とチェーンロックを連結しておけばクレーンで吊上げることもできなくなりますし、もし本気でバイクを盗むつもりならチェーンロック(または柵や柱)を破壊するしかありません。
もっとも、そこまでの労力を掛けてバイクを盗む泥棒なんて滅多にいないでしょうし、それこそそんな時間を掛けてチェーンロックや柵や柱を破壊していたら遅かれ早かれ発見されると思いますが。
なお、チェーンロックはなるべく太くて切断されにくいモノ(熱処理が施されているチェーンロックがおすすめ)をおすすめします。
細いチェーンロックは簡単に切断されてしまいます。
バイクが盗まれないようにするためにチェーンロックを用意したのに、あっさり切断されてしまったのでは元も子もありませんからね。
ディスクロックを掛ける
ディスクロックを使うのもおすすめです。
ディスクロックがあるとホイールが回転しませんし、泥棒もイヤがりますから。
ディスクロックは小さくて持ち運びが便利です。
それゆえに、出先でも気軽に使うことができます(持ち運ぶときはポーチがあると便利です)。
ディスクロックは手のひらに収まるほど小さくて軽いモノがほとんどですので、出先の駐輪場でもサクッと使うことができます。
そういう理由から、一つ持っておくことをおすすめします。出先でも自宅でも使えますから。
ただしディスクロックを使うときは、注意しなければいけないことがあります。
それは「ディスクロックを外し忘れない」ことです。
ディスクロックは小さいので持ち運びに便利ですが、それゆえに「ディスクロックを外すのを忘れて発進してしまう」というリスクも存在します。
ディスクロックを外さずに発進してしまうとフロントフェンダーやブレーキが壊れるほか、最悪の場合転倒するおそれがあります。
なので、ディスクロックを使うときは「ディスクロックの存在を忘れない」「ディスクロックを外し忘れない」が必要になります。
ディスクロックの存在を忘れたまま発進し、そのままバタン!・・なんてことになったら目も当てられませんからね。
とはいえ、どんなに気を付けていたとしても、焦っているときや疲れているときはディスクロックの存在をうっかり忘れてしまうこともあることでしょう。
そこでおすすめなのが「外し忘れワイヤー」を使うことです。
ワイヤーがあればイヤでもディスクロックの存在に気付きます。
これなら外し忘れのリスクもググっと下がりますよね。ワイヤーが付いていたら運転できないのですから。
ちなみに、ディスクロックの中にはワイヤーが付属していないモノも存在します。
最初からワイヤーが付属しているなら親切なのですが、ディスクロックの中には「ワイヤーなんか付属してないけど何か?」というモノも多いので、そういう場合はワイヤーも一緒に買っておきましょう。
さきほども言いましたが、ディスクロックの存在を忘れたまま発進し、そのままバタン!・・なんてことになったら目も当てられませんから。
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アラームを付ける
カバーやロックだけではなく、アラームを付けるという対策もあります。
バイクを揺らしたりロックを破壊しようとしたら(ものすごく)うるさいアラームが鳴るのですから、泥棒からしたら厄介でしょう(泥棒は目立つことをイヤがります)。
なお、アラームは単体(バイクに組み付けるモノ)で売られていますが、今の時代は「アラーム付きディスクロック」もありますので、アラームを使いたいのであれば各メーカーのモノを色々と見比べてみるのも面白いかもしれません。
住宅街でのアラームの使用をおすすめしない理由
ですが、自宅にバイクを保管するのにアラームが最適かというと甚だ疑問です。
なぜなら、ロックを外すたびに(バイクで出掛けようとするたびに)アラームを鳴らしていると、アラームが鳴るのが「当たり前」になってしまうからです。
そうなってしまうと、泥棒にバイクが盗まれそうになっても、近所の人に「またあの家の住人がアラーム鳴らしてるよ・・」といってスルーされてしまうおそれがあります。
そうでなくても、ロックを外すたびにアラーム(ものすごくうるさい!)を鳴らしていたら近所迷惑になりますし、そんなことを続けていたらそのうち苦情が来ます。それは避けたいですよね。
とはいえ、アラームを使うなってことではありません。
何だかんだでアラームが鳴れば泥棒は(ものすごく)イヤがりますし、周囲の人に通報されるリスクを冒してまでバイクを盗む泥棒はそうそういないでしょうから。
では、どうすればいいのかというと「自宅にバイクを保管するときはアラームが鳴らないようにし、出先では鳴るようにする」ことがオススメです。
さきほども少し触れましたが、ディスクロックにはアラーム付きのモノが存在します。
アラーム付きのディスクロックは電池を抜き取ればアラームが鳴りませんし、アラームが鳴らなくてもディスクロックとして使えます。
アラーム付きディスクロックを使うときは「自宅では、電池を抜き取る」「出先では、電池を入れてアラームが鳴るようにする」って感じで使えば近所迷惑になりませんし、出先でバイクが盗まれる可能性も低くなります。
ちょっと面倒かもしれませんが、こうしておいた方が周囲の人にも気づいてもらえるし、そうなると泥棒もバイクを盗むのが困難になりますからね。
もっとも、本当に電池を抜き取るのが面倒だったら「自宅では他のロックを使う」という手もあるのですが。
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レバーロックを使う
出先での使いやすさを求めるなら「レバーロックを使う」という手があります。
レバーロックの特徴として挙げられるのは「小さくて軽い」ことです。
携帯性に優れており、外出先で使うには打ってつけのロックといえるでしょう。
ただ、レバーロックはフロントしかロックできません。
それゆえに、フロントを持ち上げればリアが動いてしまいますし、実際にそういう手口でバイクを盗んでいる泥棒がいます。
というわけで、レバーロックを使うときはディスクロックも併用し、フロント・リアの両方が動かせないようにしておきましょう。
フロントだけをロックしても、リアを動かして持ち運ばれたのでは本末転倒ですから。
コンパクトロックを使う
出先での使いやすさを求めるならコンパクトロックもおすすめです。
コンパクトロックはものすごく軽くてコンパクトです。
ズボンやジャケットのポケットに入れることはもちろん、SS(スーパースポーツ)やスポーツネイキッドをはじめとする「リアシート下の収納スペースが狭いバイク」に収納することもできます。
ただ、ものすごく軽くてコンパクトな反面、チェーンロックやディスクロックよりも破壊されやすそうな箇所もあるので、他のロックと併用することを前提とした方がいいでしょう。
とはいえ、コンパクトロックがあるだけでも泥棒はイヤがりますし、それこそその辺の素人が短時間で切断することはまずできないでしょう。
他のロックと併用するのであれば、たとえば「フロントを、コンパクトロックやレバーロックで固定」「リアを、ディスクロックで固定」といった感じで組み合わせればフロント・リアともに動きませんし、泥棒も相当イヤな顔をするでしょう。
もっとも、それだけの時間と労力を割いてまで(複数のロックが付いているバイクを)盗もうとする泥棒なんて滅多にいないと思いますが。
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まとめ
以上、個人ができる盗難防止対策をまとめました。
バイクカバーやチェーンロックといった用品を併用することで、バイクが盗難に遭うのを抑止することができます。
少なくともハンドルロックだけして放置しておくよりは、はるかにマシです。
ハンドルロックなんて、人が二人いれば簡単に破壊されますから。
ですが、これらの対策を施したとしても安心することはできません。
残念なことに、これらの用品を使ったからといっても、プロの窃盗団に目をつけられたらどうしようもないのが現実です。
話によると、プロの窃盗団は(お店のシャッターを開けたり、窓から侵入して)バイク屋さんにあるバイクですら盗んでいくそうです。
泥棒が素人ならば、ここまで挙げてきた対策で対抗できます。
ですが熟練の知識と技術(その知識と技術を社会のために使え!)を持っている窃盗団が相手では、個人ではどうしても太刀打ちできません。
治安の良い地域(今後も治安の良さを維持できるかは分かりませんが)に住んでいるならまだしも、都会のように人口が多い地域に住んでいるとなおさら不安ですよね。
そこでおすすめなのが、バイク用の盗難保険に加入することです。
盗難保険に加入しておけば、バイクが盗難に遭った場合にお金(補償金)が入ってきます。
さすがにバイクの価格全額が入ってくるわけではありませんが、大半はこれでカバーできます。
もちろん、保険料(月払いまたは一括払い)を支払う必要はあります。
加入するプランにもよりますが、決して安いとは言えない金額を払うことになります。
ですが、バイクを盗まれたときの被害はもっと大きいです。
さきほども言いましたが、都会のように人口が多い場所はバイクの盗難が多いです。
また、現時点で治安が良い地域にしても(日本国民が貧困化している今の時代は)今後どうなるか分かりません。
今後もバイクに乗り続けたいのであれば、「万が一バイクが盗まれたとき」の被害も最小限になるようにした方が良いのではないでしょうか。
バイクを盗まれて一番困るのは、他の誰でもない自分なんですから。
保険があれば、バイクが盗まれたときの被害を抑えることはできます。
ですが、それでも一番大事なのは「バイクを盗ませないこと」です。
そのためにも、
・ バイクカバーを掛け、パッと見で何か分からないようにする(簡易バイクガレージを使うのもあり)
・ チェーンロックやディスクロックを掛ける(できれば2種類以上のロックを併用する)
・ アラームが鳴るようにする(ただし、住宅街では鳴らないようにした方が無難)
といった対策を日頃から徹底し、泥棒ごときにバイクを盗ませないようにしましょう。
バイクを盗まれて泣かないように、日頃から防犯意識を忘れないようにしましょう。
それでは、この辺で。
あなたが都会に住んでいようと地方に住んでいようと、どんな場所を走っていようと関係なく、盗難に遭わずにずーっとバイク生活を満喫できますように。
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