Sponsored Link
バイクに乗ることになったキッカケは、人によって違います。
雑誌やネットで偶然見掛けた、親兄弟または友人や知り合いから影響を受けた、公道やサーキットを走っているバイクを見ているうちに興味を持った・・・といった具合に、その人がバイクに興味を示すようになったキッカケは、それこそ千差万別でしょう。
さて、いつの時代にもバイクに興味を示す人はいるもので、ひょっとしたらあなたも「早くバイクに乗りたい!」「公道デビューしたい!」という一人なのではないかと思います。
そこで今回は、そういう人に向けて「公道とはどんな場所なのか?」というお話をしようかと思います。
・バイクに興味がある人
・バイクの免許を取得しようとしている人(教習所に通っている人も含む)
・公道を走ったことがない人
の参考になれば幸いです。
なお、もう既に公道を走っている人、およびベテランは「そりゃそうでしょうよ」とでも思いながら読んでいただければと思います。
そういう人たちは、「公道とはどんな場所なのか?」を十分理解しているはずですからね。おそらくは。
Sponsored Link
「免許取得できたなら大丈夫」は本当か?
ときどき、免許取りたての人に向かって「バイクで公道デビュー?教習所(自動車学校)に通って免許取得したなら大丈夫だって!」という人がいます。
ですが、私はこの意見には懐疑的です。
なぜなら、教習所のコースと公道はまったく別の世界だからです。
さて、教習所のコースと公道は何が違うのでしょう?
教習所のコースは
・歩行者や自転車やクルマが飛び出してこない
・路上に物が落ちていない
・非常に見通しが良い(道の先がどうなっているか分かる)
・間違ったことをしていても(教官が)指摘してくれる
・失敗したとしても「補習」「追試」という形でやり直しのチャンスがある
という世界です。
それに対し、公道は
・歩行者や自転車やクルマが飛び出してくる
・路上に物が落ちている
・非常に見通しが悪い(道の先がどうなっているか分からない)
・間違ったことをしていても誰も指摘してくれない
・失敗したら、最悪の場合は「一発退場(死亡)」となる
という世界です。
教習所のコースが「至れり尽くせりの世界」だとすれば、方や公道は「自己責任の世界」です。
もうお気づきかと思いますが、教習所に通って免許を取得したから大丈夫なわけではありません。
免許取得はあくまでスタートラインに立ったに過ぎないわけで、むしろそれから色々と学ぶ必要があります。
「免許取れたんだから大丈夫!」と言われても、学ぶことをやめる理由(言い訳)にはならないのではないでしょうか。
いくら教習所(至れり尽くせりの世界)で学んだからといっても、それだけで公道(自己責任の世界)を走るのは心許ないですからね。
Sponsored Link
なぜ免許取得後も勉強が必要なのか?
こういうことを言うと「公道を走るには、一体どんな大変なことをしないといけないんだろう・・」と思うかもしれません。
ですが、そこまで身構える必要もありません。
安全に公道を走るために必要なことは
・周囲の安全に配慮する
・常に「どんな危険が潜んでいるか?」を意識する
・コーナーに入る前にしっかりと減速する
・最低限の点検整備をする
・保険に加入する
だけです。どうです、特別難しいことは何もないでしょう?
こう言うと、ひょっとしたらあなたは「ちょっと待ってよ、コーナーの曲がり方や点検整備の方法なんて教わってないんだけど?」と思うかもしれませんね。
おっしゃる通りです。教習所はバイクの操作方法や交通ルールは教えてくれますが、コーナーの曲がり方や点検整備の方法は教えてくれません。
とはいえ、公道には「見通しの悪いコーナー」や「急こう配のコーナー」「途中で曲率が変わっているコーナー」なんてザラにありますし、点検整備は「公道を走る以上、必ずしなければならない義務」です。
さきほども言いましたが、公道は「自己責任の世界」です。
コーナーを曲がり切れずにガードレールにぶつかったり、整備不良が原因で周囲を事故に巻き込んでしまったとしても「それはアンタの自己責任でしょ」で片づけられてしまいますからね。
教習所では教えてくれない。しかし誰も教えてくれない。ではどうすればいいのでしょうか?
答えはいたって簡単で、自分で調べるしかありません。
とはいえ、今の時代は調べる方法がいくらでもありますので、そこまで身構える必要もありません。
調べる方法としては
・ネットで調べる
・本を読む
・バイク屋さんに聞いてみる
といったものがありますので、要所要所でこれらを組み合わせて調べてみてください。
※ネット「だけ」で調べるのはやめておきましょう。ネットは嘘か真か分からない情報も多いですから。
Sponsored Link
「バイク = 自由」は本当か?
こう言うと、あなたは「面倒くさい」「趣味なんだ、オレ(ワタシ)の自由だろ」と思うかもしれませんね。
たしかに、「公道を走らない」「バイクを床の間に飾っておく」というのであれば調べる必要はないのかもしれません。誰もいない私有地を走るのであれば、それこそ「どうぞご自由に」って話ですからね。
ですが、公道を走るのであれば話は別です。
あなたも教習所で学んだ(あるいは学ぶ)かもしれませんが、公道は社会です。
社会の中を走る以上は「私はあなたを傷つけない、あなたも私を傷つけない」を守る必要があります。これは社会のルールの基本ですから。
それにもかかわらず「面倒くさい」「オレ(ワタシ)の自由だろ」ですか?それは言い訳になっていませんよ?
ひょっとして、あなたは「自由」の意味をはき違えているのではありませんか?
「バイク = 自由」「自由だからいいんだ!」みたいな論説を自分に都合よく解釈し、面倒ごとから逃げる癖、無責任な自分、無計画な自分を(無理やり)正当化しようとしているのではありませんか?
悪いことは言いません。「点検整備なんかしたくない」「自分さえ良ければ他人なんかどうでもいい」というのであれば、バイクで公道を走るのはやめておきましょう。
そんな人が公道を走るなんて恐怖以外の何でもありませんし、あなた自身も命を落とすだけですから。
Sponsored Link
最後に
と、ここまで色々と書いてきましたが、少なくとも「何も考えずに公道デビューするのはマズい」というのは分かっていただけたのではないかと思います。
くどいようですが、公道は社会です。
社会の中を走る以上は「周囲を事故に巻き込まないようにするにはどうすればいいのか?」を考える必要がありますし、ましてや「自分さえよければ」なんて考えは通用しません。
少なくとも、公道は「好き勝手してもいい場所」「あなたの自己顕示欲を満たす場所」ではないのは事実です。
極端な話、好き勝手したり自己顕示欲を満たしたいのであれば、それこそ「公道ではなく私有地でやれば?」って話ですから。
とはいえ、そこまで身構える必要もありません。
「安全を確認する」「整備をする」なんて乗り物に乗るなら当たり前のことですし、それこそ既に公道を走っている人やベテランにとっては「そんな至極当たり前のことを今さら言われてもねぇ・・」って話ですからね。おそらくは(というか、そうであると信じたい)。
もしあなたが「バイクに乗りたい」「公道デビューしたい」というのであれば
・周囲の安全に配慮する
・常に「どんな危険が潜んでいるか?」を意識する
・コーナーに入る前にしっかりと減速する
・最低限の点検整備をする
・保険に加入する
・焦らない、無理しない
さえ忘れなければ問題ありません。
免許の取得、バイクおよびバイク用品の購入が済んでからでも構いませんので、少しづつ知識と技能を身に付けていきましょう。
それでは、この辺で。
あなたが公道デビューした後も、社会に迷惑を掛けず、事故せず、そしてバイクと身体を壊さず、いつまでも安全に走り続けられますように。
Sponsored Link