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クルマと違い、バイクはエアコンがありません。
それゆえに、夏は暑さに耐えながら乗らなければなりませんし、そもそも暑かったらバイクに乗る気そのものが失せてしまいます。
とはいえ、バイクに乗らない日が続くと、バイクに乗りたくて乗りたくて仕方がなくなってくるものです。
そういう理由から、夏は「バイクに乗りたい・・」「でも暑いから乗る気にならない・・」の狭間で揺れ動いている人も多いのではないかと思います。
そこで「夏でもバイクに乗りやすくなる方法ないかなぁ・・」と思って調べていたら、「サンコー 水冷冷却クールベスト」なるモノを見つけたので購入してみました。
今回は、サンコー 水冷冷却クールベスト(型番:SWBPCLS2 Version2.0.t)を使ってみた感想を書いてみました。
・「サンコー 水冷冷却クールベスト」に興味がある人
・夏でもバイクに乗りたい人
の参考になれば幸いです。
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水冷冷却ベストとは?
水冷冷却ベストとは、冷水を循環させることで上半身を冷やすベストのことです。
ベストの内側にチューブが張り巡らされており、チューブ内を冷水が循環することでベストの内側が冷たくなります。
ベストの背面には、冷水(厳密に言うと氷水)を入れるタンクがあります。
そのため、ベストを使う前にタンクを氷水で満たしておく必要があります。
なお、タンクを氷水で満たす方法は
①「タンクに水を入れて凍らせる → 後から水を入れる」
②「タンクに氷を入れる → 水を入れる」
の二通りがあります。
タンクを取り付け、ベストを着用し、電源スイッチを押したら冷水の循環が始まり、5分ほどでベストが冷たくなります。
電源が入っている間は(冷水を循環させている)モーターの音がしますが、屋外だとそこまで気になりませんのでご安心(?)を。
え、肝心の冷たさはどうなのかですって?
冷たいですよ。既存の冷却アイテム(クールスカーフやクールインナー)とは比較にならないほど冷たいです。
なんというか「バイクに乗っているにもかかわらず、こんな冷たさが実感できるとは・・」と、ある種の感動を覚えたくらい冷たいです。
市販されている冷却アイテムは数あれど、これほどの冷たさを実現できるものはそうそうないはずです(少なくと私は知りません)。
正直な話、氷水による冷却がこれほどとは思ってもなかったですね。
この冷たさは、2時間(気温26~28℃)ほど持続します。
最初の1時間はとても冷たいのですが、それ以降は徐々にぬるくなっていき、2時間ほどしたら冷たさを感じなくなります。
気温26~28℃で2時間ほどってことは、気温30℃以上だと2時間もたないのではないでしょうか。
氷水を循環させているってことですから、時間が経てば水温も上がります(水がぬるくなる)し、そうなると冷たくなくなるのは、まあ、当たり前といえば当たり前ですよね。
欲を言えば、もう少し冷たさが持続してほしかったのですが、こればっかりは仕方ないのかもしれませんね。
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気になったところ
冷たさの持続に関しては仕方ないとはいえ、他にも個人的に気になったところを挙げておきます。
当たり前の話ですが、冷却ベストはプロテクターではありません。
しかし、バイクに乗るときはプロテクターが必要です。
つまり、冷却ベストの上に、さらにプロテクターやライディングジャケットを着ることになるわけですが、そうなると背中がこんもりしちゃうんですよね。
別に気にしないのでしたらそれに越したことはないのですが、周りの人は「この人、背中に何を入れてるんだろ?」と思うかもしれませんね。
まあ、冷水の入ったタンクを背負っているのですから当たり前といえば当たり前なのですが、それでも目立つことには変わりありません。
どうしても気になるというのであれば、潔く「ジャケットを着ない」という選択肢もあるのですが、それでもやっぱり目立ちますね。
もっとも、気にしないのであればそれに越したことはないのですが。
ちなみに、ツナギ(レーシングスーツ)との併用も試みましたが無理でした。
まあ、これだけかさばっているのですから当たり前ですよね(真夏の公道でツナギを着る人なんていないと思いますが、一応書いておきます)。
それともう一点。
冷却ベストを脱いだ後に気づいたのですが、シャツにチューブの跡が付いていました。
「もしかしてチューブの跡?まさかそんな・・」と思っていたのですが、前面・肩・背面にくっきりと跡が残っています。
そういう理由から、冷却ベストを着るときは白いシャツは着ない方がいいでしょう。
黒っぽいシャツ、またはクールインナーのように「跡が残っても目立たないモノ」を着ることをおすすめします。
もっとも、これは私が購入したモノだけで、他のモノは跡が付かないのかもしれませんが・・。
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まとめ
以上、サンコー 水冷冷却ベスト(型番:SWBPCLS2 Version2.0.t)を使ってみた感想でした。
他の冷却用品とは比較にならないほど冷たいのはたしかです。
ですが、「4万円払ってまで購入するモノなのかなぁ・・」というのが正直な感想です。
とはいえ、これは他の冷却用品も同じことが言えます。
クールスカーフ、クールタオル、クールインナーといったモノが出回っていますが、どれも「まあ、何もないよりはマシなのかなぁ・・」くらいにしかなっていないのが現状です。
根も葉もないことを言っちゃうと「夏の暑さには手も足も出ない」ってことなんでしょうね。
今後、技術が発展すれば少しづつ改善されていくかもしれませんが、現時点では「バイクに乗るときの暑さ対策」はまだまだ発展途上だといえるのかもしれません。
そう考えると、冷却ベストだけが微妙なのかというと、けっしてそうではないのではないでしょうか(なぜなら、他のモノも微妙なんですから)。
むしろそういう状況の中において、水冷冷却ベストは群を抜いているのかもしれませんね。
さきほども言いましたが、他の冷却用品とは比較にならないほど冷たいのはたしかなんですから。
水冷冷却ベストを使うときは
・黒っぽいシャツ、またはクールインナーを着用する
・1~2時間でサクッと走って、サクッと帰る
を念頭に置いておけば、快適にバイクに乗れます。
また、バイクに乗るとき以外でも使えますので「1~2時間でもいいから冷たい時間がほしい」という人は検討してみてもいいのではないでしょうか。
用途をバイク「だけ」に限定するのでしたら、早起きして早朝に走った方がコスパが良いですから。
「他の冷却用品では実感できない冷たさ」を知りたい人は、ぜひ一度使ってみてくださいね。
それでは。
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