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時の流れは実に早いもので、私がスズキのメガスポーツバイク 隼に乗り始めてから4年以上経過しました。
隼は乗りやすいバイクです。
扱いづらそうな見た目とは裏腹に、実はシンプルで分かりやすいバイクであるため、走ることがより一層楽しくなります。
とはいったものの、「そもそも、スズキ 隼ってどんなバイクなのよ?」って人も中にはいるかもしれませんね。
そこで今回は、隼のレビューを書いてみました。
・バイク選びで迷っている人
・スズキ 隼に興味がある人
の参考になれば幸いです。ぜひ読んでみてくださいね。
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重い、とにかく重い
まず始めに言っておきます。
隼は重いです。とにかく重いです。
おそらく、乗り始めのうちは押し引きすることすら苦戦することでしょう。
それもそのはず。なんと、重量が266(kg)もあるのですから。
266(kg)って、どれくらいの重さか想像できますか?
266(kg)というと、普通自動二輪の教習車(ホンダ CB400 Super Four)よりも67(kg)重いことになりますね。
67(kg)といえば成人男性の平均体重と大体同じです。
ということは、「隼」の重量 =「CB400 Super Four + 成人男性1人」の重量ということになりますね。
つまり、隼を押し引きするということは「成人男性一人が乗っているCB400」を押し引きするのと変わらないことになります。
どうでしょう。
こう言うと、普通自動二輪の教習でヒーヒー言いながらバイクを押し引きしていたあなたなら「隼がどれだけ重いか」想像できるのではないでしょうか。
正直な話、隼に乗り続ける上でもっとも重要になってくるのは「重さと付き合っていけるかどうか」です。
とはいえ、何回も乗っていれば重さにも慣れてきますし、2~3年も乗り続ければ「まあ、こんなものだよね」と思えるようになります。
その際、「重いから押し引きできない」ではなく「どうやったら重いバイクでも押し引きできるか?」と考え方を変えることで、自ずと「押し引きできる方法」が見えてくるのではないかと思います。
こういう考え方ができると、隼をはじめとする「重いバイク」に乗るのもそこまで難しくないことに気づきます。
それに、隼だけが特別重いわけではありませんし、それこそ260(kg)を超えるバイクなんて他にもたくさんあるわけですからね。
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メーターが豪華
実際に隼に跨り、ハンドルに手を添えてみると、ほとんどの人はビックリすることでしょう。メーターが豪華で。
かくいう私も、初めて隼のメーターを見たときは「うわっ、何これ!メッチャ豪華じゃん!」と思ったものです。
毎年毎年、次々と新型バイクがリリースされますが、それでも隼のメーターの豪華さ・見やすさは、その中でも群を抜いているのではないでしょうか。
中には「メーターなんかどうでもいいだろ」と言う人もいます。
ですが、メーターはバイクに乗る以上は必ず目にするものです。
必ず目にするものだからこそ、メーターが「豪華である・見やすい」に越したことはないと思うのですが如何なものでしょうか?
最近の主流である液晶メーターも見やすいのですが、それでも何か物足りないような気がします。まあ、これはあくまで個人的な見解なんですけどね。
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意外と収納スペースが広い
あなたも痛感しているかもしれませんが、バイクは収納スペースが少ないです。
そのため、車検証をはじめとする書類や車載工具を入れるのがやっとです。
さて、隼の収納スペースはどうなのでしょうか?
他のバイクと比べると、隼の収納スペースが広いです。
書類と車載工具が入れても、まだ物を入れる余裕があります。
「そんなしょーもない収納スペースで何ができるんだ・・」と思うかもしれません。
ですが、こういう収納スペースは意外と侮れません。
ちょっとした小物でも収納できると「思いもよらぬ場面」で助けられることがあります。
バイクに限った話ではありませんが、出先では何が起こるか分かりませんからね。
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フックの存在はものすごくありがたい
隼のリアシート周り(4ヶ所)にはフックが設けられています。
このフックがあるおかげで、ネットフックを引っ掛けることができます。
実を言うと、リアシート周りにフックが設けられているバイクって意外と少ないんです。
それゆえに、ネットフックを使って荷物を固定するときに苦戦している人も少なからずいるのではないでしょうか。
もっとも、SS(スーパースポーツ)のように「荷物を積載すること」を想定していないバイクもあるので一概には言えないのですが。
ですが、隼には最初からフックが設けられています。
バイクに荷物を積むことが多い人にとっては、このフックの存在がどれだけありがたいかよく分かるのではないでしょうか。
その辺をふらっと走るときはもちろんのこと、どこか遠方へツーリングに行くときもフックは大活躍するわけですからね。
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けっしてポジションは楽ではない
たまに雑誌やネットの記事にて「隼はポジション(乗車姿勢)が楽」みたいなことが書かれていることがあります。
ですが、隼のポジションはそんなに楽ではありません。
淡い期待(?)をぶち壊すようで申し訳ありませんが、隼はハンドルの位置が低く、ハンドルまでの距離が遠いです。
そのため、人によっては「キツい」と感じるかもしれません。
とはいえ、そこまで身構える必要はありませんし、けっして「土下座するようなキツいポジション」というわけでもありません。
最初は「キツい」と思っていたとしても、乗っているうちに徐々に慣れてきます。
とはいえ、前傾姿勢を強いられるのは事実なので、最低限の筋力・体力がある方が楽なのは間違いありません。
それゆえに、隼をはじめとする「前傾姿勢になるバイク」に乗るのであれば(できるかぎりでいいので)体を鍛えた方がいいのではないかと思います。
「すぐに疲れてしまう」のと「何時間乗っても平気」だったら、断然後者の方がいいですからね。
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走り出すと軽い
さきほど、「隼は重い!」と言いました。
ですが、走り出すと軽いです。
クラッチを繋いで走り出すと「これ本当に266(kg)もあるバイクなのか!?」と思うほど軽々と走ります。
走っていても、重いバイクにありがちな「常に重量物を取り扱っているような不安」を一切感じさせません。これには本当に感動しました。
ただし、走っている間は「軽い」と感じても、止まったら「重い」のには変わりありません。
隼をはじめとする「重いバイク」で減速・停車するときは、最後まで気を抜かないでくださいね。
気を抜いた瞬間にバイクが傾き、支えられずにそのままバタン!・・なんてことになったら笑うに笑えませんから。
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加速が穏やか
「隼 = とんでもない加速をするバイク」だと誤解している人が、意外といます。
ですが、隼の加速は穏やかです。
実際に乗ってみると分かるのですが、ゆっくりアクセルを開ければゆっくりと加速するので、SS(スーパースポーツ)のように急かされることもありません。
バイク選びの際に「隼 or GSX-R1000」で迷う人も多いことでしょう。
ですが、「公道を走ることが多い」「加速は穏やかな方がいい」という人には迷わず隼をおすすめします。
やっぱり、公道という危険極まりない場所を急かされて走っても楽しくないし、何より危ないです。
SSに乗りたい気持ちも分かりますが、それでも一旦立ち止まってよく考えてみるべきだと思うんですよね。事故ってから後悔しても、もう遅いですから。
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そんなに曲がりやすくない
さきほども言いましたが、隼をはじめとするメガスポーツバイクはSS(スーパースポーツ)に似ています。
そのせいか、「隼 = 曲がりやすいバイク」だと思っている人を見掛けることがあります。
ですが、隼はそこまで曲がりやすいバイクではありません。
けっして「曲がりにくい」とまでは言いませんが、それでもSSのようにヒラヒラと曲がることはできません。
そのため、コーナーを曲がるためには(コーナーに入る前に)十分減速しておく必要があります。
「スローでイン、ファストでアウト」、つまり「ゆっくり入って、速く出る」を徹底しなければ曲がれないということです。
もっとも、これは他のバイクでも同じですので「隼だから」という話でもありません。
むしろ、「スローでイン、ファストでアウト」をイヤでも学べるという意味では、隼は最良のバイクなのかもしれませんね。
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トルクが太い
トルクとは(ものすごく)簡単にいうと「バイクのタイヤを回すための力」のことです。
隼はトルクが太いです。
つまり、隼はタイヤを回すための力が太い(大きい)ということになりますね。
トルクが太いと「坂道でも楽に上がれる」「コーナーから出るとき(アウト時)も楽に立ち上がれる」といった恩恵を受けることができます。
小型バイクで坂道を上がったことがある人なら分かると思いますが、トルクが細い(小さい)バイクで坂道を上がろうとしても中々上がりませんよね?
ですが、隼は楽々上がれます。
また、コーナーから出るときも余裕で立ち上がれます。
4速でヘアピンカーブに入って、ギアを変えずにそのまま立ち上がれるくらいです。
他のバイクならギアを落とす(下のギアにする)必要がありますが、これもトルクが太いからこそできる荒業(?)ですね。
※とはいえ、コーナーに入る前にギアを落とした方が安全なのは確かです。ヘアピンカーブに入る前は十分に減速し、ギアも落としてくださいね。
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まとめ
以上、スズキのメガスポーツバイク 隼のレビューでした。
最初の方でも言いましたが、隼に乗る上で大事なのは「重さと付き合っていけるかどうか」だけです。
もし重さと付き合っていけるのであれば、あなたにとって隼は最良のバイクになり得ます。
・重いバイクでも押し引きできるよう工夫する
・「スローでイン、ファストでアウト」を徹底する
・(できるかぎりでいいので)体を鍛え続ける
これらができるのであれば、隼に乗り続けることができます。
とはいえ、乗りやすくするための工夫をしたり、コーナーに入る前に減速するなんてことは基本中の基本ですし、バイクに乗っていれば自然と身に付きます。
免許取り立てでいきなり乗ることはおすすめしませんが、すでに他のバイクに乗っていて「バイクの基本」が身に付いている人なら難なく隼に乗れるはずです。
かくいう私もいきなり隼に乗ったわけではなく、他のミドルクラスのバイクに乗っていましたが、特に苦戦することなく馴染むことができました。
免許を取得し、ミドルクラスのバイクに乗っていた当時は「このバイク重いなぁ・・」と言いながら乗っていましたが、ここで「大型バイクの基本」が身に付いたからこそ、すんなり隼に馴染めたのかもしれません。
そういう理由から、「大型バイクに乗ったことはないけど、いつか隼に乗ってみたい」という人はミドルクラスから始めてみることをおすすめします。
それでは、この辺で。
あなたがどんなバイクに乗っていても、焦らず、無理せず、事故らず、バイク生活を満喫できますように。
あ、隼に乗るならスライダーを付けておいてくださいね。
スライダーがないと、転倒したときに大変なことになります。
くどいようですが、隼は重いバイクです。
それゆえに、そうなったときのことも想定しておいた方が安心だと思うのですが、如何なものでしょうか?
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