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バイクにはブレーキが必要です。
特にフロントブレーキは重要で、これが使いこなせないと思うように止まったり思うように曲がることはできません。
しかし、中には「フロントブレーキを掛けるのが怖い・・」「フロントブレーキを思うように掛けられない・・」という人もいるかもしれません(バイクに乗り始めてから日が浅い人、日ごろあまりバイクに乗らない人、以前乗っていたときから大きなブランクがある人は、特にそう感じるのではないでしょうか?)。
フロントブレーキを掛けるのが怖い。
とはいえ、ある程度フロントブレーキが使いこなせないと止まったり曲がったりするのもままならないというのも事実です。
そこで今回は、フロントブレーキを掛けるのが怖くなくなる方法をまとめました。
・フロントブレーキを掛けるのに恐怖を抱いている人
・「どうも上手くブレーキを使えていない」と感じている人
・コーナーや坂が多い道を走るのが苦手な人
の参考になればと思います。ぜひご一読を。
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はじめに
そもそも、なぜフロントブレーキを掛けるのが怖いのでしょう?
おそらく、ほとんどの人は「前輪がロックしそうだから」「車体がガックン!ってなるから」「タイヤが滑りそうだから」と思っているからではないでしょうか。
たしかに、ブレーキは掛け過ぎるとホイールがロックしてしまいますね。
特にフロントホイールがロックしてしまうと、車体が不安定になってそのまま転倒・・・なんてことになりかねません。
そういう理由からフロントブレーキを掛けるのを躊躇してしまい、思うように減速や停止ができない・・・という人が多いのではないかと思います。
この現象はひとえに「どこでフロント(前輪)がロックするか分からないから」に起因していることがほとんどです。
ということは、「どこまで(フロントブレーキを)掛ければロックしないのか?」が分かれば解決するわけです。
というわけで、実際に「フロントがロックする寸前」を探り当ててみましょう。
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方法
用意するもの
はじめに、今回ご紹介する方法ではオフロード(未舗装路)を走ります。
それゆえに、オフロードを走るのに適したバイクを用意しましょう。
すでに持っているのであればそのまま流用し、なければ知り合いや友達から借りてください。
どうしてもオフロードバイクを用意できないのであれば、原付二種(ただしMT車に限る)でも構いません。
いずれにしても「仮にコケたとしても大したダメージにならないバイク」が必要ですので、まずはそれを用意してください(そういう理由からも、やっぱりオフロードバイクが理想ですね)。
また、「持っているものをそのまま流用したいから」という理由でオンロードバイクを使うのはやめておきましょう。
転んでカウルやクランクケースが割れ、修理代〇~〇〇万円・・・なんてことになったら笑うに笑えませんので。
手順
まずは、走る場所を設定します。
クルマがいないことや安全の面から、オフロード(未舗装路)が理想です。
別にオフロードコースでなくても構いません。
河川敷の草道、泥道、砂利道といった場所でも十分ですので、他のクルマやバイクの邪魔にならず、安心してブレーキを掛けられる場所を探してください。
次に、その場所を30~40(km/h)ほどのスピードで走ります。
30~40(km/h)ほどのスピードになったら、クラッチを完全に切ります。
クラッチを切った状態で、少しづつゆっくりとブレーキを掛けます。
すると、どこかの時点でわずかにタイヤが滑ります。
タイヤが滑っているのを感知したらブレーキを放してください(タイヤが滑ったときは怖いと思うかもしれませんが、ブレーキを放せば車体はふたたび安定します)。
あとは、「30~40(km/h)で走る → クラッチを切る → ブレーキを掛ける → 滑りを感知したらブレーキを放す」をひたすら繰り返します。
最初は怖いと思うかもしれませんが、何回も繰り返しているうちに慣れてきます。
慣れてきたら徐々に速くできるようになりますし、それこそ2時間ほど行えば「ロックする寸前」まで瞬時にブレーキを掛けることができるようになります。
また、どうしてもフロントブレーキから練習するのが怖いのであれば、まずはリアブレーキで練習してみるという手もあります。
少々時間は掛かりますが、それでも怖さを我慢して「ブレーキの練習は怖いもの」という先入観念を抱えたまま練習するよりははるかにマシなので、どうしてもフロントブレーキから始めるのが怖いのであれば先にリアブレーキから始めてみてください。
※練習するときは最低でも二人で行きましょう。一人で行って、転んで骨折したりバイクの下敷きになったりしたら目も当てられないことになりますので。
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まとめ
以上、「フロントブレーキを掛けるのが怖い」を克服する方法でした。
方法をまとめてみると、以下のようになります。
①走る場所を設定する
②30~40(km/h)ほどのスピードで走る
③クラッチを切る
④少しづつブレーキを掛ける
⑤タイヤの滑りを感知したらブレーキを放す
⑥上記の②~⑤を繰り返す
⑦慣れてきたら⑥のスピードを速くする
やることは至って簡単です。
ここまで読み進めてくれたあなたにしても「なーんだ、未舗装路を走ってブレーキ掛けてるだけじゃん」と思うことでしょう。
ですが、これをやるのとやらないのでは大きく違いますし、実際にやってみないことには「どこまで(フロントブレーキを)掛ければロックしないのか?」は分からずじまいです。
それではいつまで経ってもフロントブレーキ恐怖症は克服できませんよね。
また、オフロード(未舗装路)を走ることによって「タイヤのグリップを過信するのは危険だ」というのも実感できますし、それはオンロードを走るうえでも重要になってきます。
そういう理由からも、バカバカしいと思わずにぜひあなたも試してみるべきです。
どんなにドライグリップ(またはウェットグリップ)が優れているタイヤでも、滑るときは滑りますから。
とはいえ、中には「オフロードバイク持ってないし、貸してくれる人もいない」「同伴してくれる人がいない」「そもそも練習できる場所がない」という人もいるかもしれません。
そういう人はオフロードのイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
今の時代、オフロードバイク初心者に向けたイベントもあります。
その中には「オフロードバイクが用意されている(レンタルできる)イベント」もありますので、オフ車を持っていない人でもオフロード走行を楽しむことができます。
さすがにこの記事で紹介した練習をすることは難しいかもしれませんが、それでも「タイヤのグリップが当てにならない世界」でブレーキの使い方を学ぶことはできますから。
それでは、この辺で。
あなたがどこを走ろうとも、事故せず、怪我せず、違反せず、バイクと身体と心を壊さず、ずーっとバイク生活を満喫できますように。
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