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オフロードを走った方が、オンロードも上手くなるからです。
冗談抜きで、ホントにこの一言に尽きるのですが、それではあんまりだと思う人もいるかもしれませんね。
というわけで今回は、オンロード(舗装路)を走るならオフロード(未舗装路)も走ってみるべき理由を書いてみました。
・公道を走り始めたけど、いまだに不安がある人
・公道でコケそうになった、またはコケてしまった人
・公道で危うく事故りかけた、または事故ってしまった人
・転倒や事故が原因で、公道を走るのが怖くなってしまった人
の参考になれば幸いです。
とにかく、一度オフロードを走ってみて、理屈以前に感覚で「なにか」をつかんでみることが大事です。
頭の中だけで理屈をこねくり回すよりも、実際に河原や砂利道を走ったり、オフロードのイベントに参加してみた方が効率的ですよ。いや、ホントに。
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「タイヤはグリップするもの」は本当か?
どんな状況でも確実にグリップするタイヤなんて存在しません。
実際、オンロード走行でもタイヤは常に滑っていますし、どんなタイヤを使っていたとしても滑るときは滑ります。
まあ、当たり前といえば当たり前ですよね。

ところが、オンロード派のライダーにはそうでない人が存在し、現に「タイヤはグリップするもの」という間違った前提で走っている人が多いです。
「いつタイヤが滑るか分からない」と思って走るのと、「タイヤはグリップするもの」と思い込んで走るのでは、走り方も大きく違ってくるのではないでしょうか。
仮に上手く走れていた(と錯覚している)としても、それって実は運が良かっただけなのかもしれませんよ?そう考えると怖くなってきませんか?
もっとも、この記事を読んでいるということは、ひょっとしたらあなたも既に「危ない目、痛い目」に遭ったのかもしれませんが。
あなたがダートを走って「こんなはずでは」と思った部分こそ、バイクの本質である。そんな体験をしたなら、あなたは幸せだ。
ちょっとぐらい転んだっていいじゃないか。バイクに傷がひとつできる替わりに、何年もかかって気付くテーマを即座に見い出せる。
それまでの何倍もバイクが面白くなる。うまくもなる。そしてそれは、安全走行にもつながる。
警察の交通標語なんか知ったことではない。うまいことが安全なのだ。すべてのライダーはうまくなろうと努力する義務がある。
ヘタクソは、危ないのだ。
(ベストライディングの探求 18ページより)
オフロードは「ごまかし」が通用しない
言い方に語弊があるかもしれませんが、オンロードは多少の「ごまかし」が通用します。
何も考えずに乗ってもフツーに走れますし、車体がふらついたり「怖い」と思うことなんてほとんどないでしょう。

ですが、オフロードは「ごまかし」が通用しません。
何も考えずに乗っていると、普通に直進しているだけでもふらつくし、コーナーを曲がろうと思ってもまず曲がれないでしょう(特に初心者は)。
オンロード走行では小さな反応なので見落としている、あるいは無意識のうちにごまかしている挙動が、オフロードではハッキリと、すべて大きな挙動となって表れます。
直進しているだけでふらつくということは「小石や枝に乗り上げた」「過重の載せ方がテキトー」なのかもしれませんし、コーナーが曲がれないということは「視線がコーナーの先に向いていない」「ライン取りをしていない」「コーナーに入るスピードが速すぎる」といった要因があるのかもしれません。
これらの要因はオンロード走行でも大事なことです。
それにもかかわらず、オフロード走行をしてみて「こんなはずでは・・」と思ったということは、オンロード走行ではこれらを見落としていた、つまり「ごまかし」が通用していたということですね。

とはいえ、別にそれは恥ずかしいことでも何でもありません(初心者に限らず、オフロード経験者だって過去に何回も何回もコケてますからね)。
それどころか「改善すべきこと」が洗い出せたのですから、むしろ喜ばしいことです。
こうして「改善すべきこと」が明らかになれば、今度は「どうやったらこれらを改善できるか?」を考えることができます。
こうして試行錯誤を繰り返すことで、気付いたらオンロードもオフロードも上手くなっていきます。
このように、「PDCA」を繰り返すことで改善していく・・というのは一度は耳にしたことがあるかと思いますが、まさかバイクでも使うとは思いませんでしたね(笑)
PDCA・・Plan(計画)、Do(実施)、Check(評価)、Action(改善)の略
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「オン車」で走ってもいいけど・・
ここまで読み進めてくれたあなたなら「なぜオンロード上達のためにはオフロードが不可欠なのか?」は分かっていただけたかと思います。
ですが、ひょっとしたら中には「オフロード走ってみればいいんでしょ?だったら、オフ車じゃなくてもいいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。まあ、現に「オン車で走ってもいい」と言う人もいますが。

極端なことを言うと、オン車(オンロードバイク)でも走れないことはありません。
ですが、それでもオフ車で走ることを強くおすすめします。
オフロードは「滑って当たり前、転んで当たり前」の世界です。
特に初心者の場合だと、何回も何回もコケることでしょう。
別にオフ車なら問題ないんですよ。コケたところで大した損害になりませんし、それくらいではまず壊れませんから(もともと「コケること」を前提として作られていますからね)。

ですが、オン車の場合はどうでしょうか。
コケて傷だらけになったら、はたしてどれだけの損害になるのでしょうか?
仮に、カウルが割れたり、サイレンサーがヘコんだら、被害総額はどれだけになるのでしょうか?
そもそも、コケたときに引き起こせるのでしょうか?
こういうことがあるので、私はオン車でオフロード走行をするのはおすすめできません。
オフロード走行をするときは、素直にオフ車に乗りましょう。
もっとも、日本に「オン車でオフロード走行する人」なんていないと思いますが。
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最後に
以上、オンロード派のライダーがオフロード走行をしてみるべき理由を書いてみました。
ここまで、何かと堅苦しいことを書いてきましたが、そんなことは気にせずにオフロード走行をしてみればいいんです。
特訓だとか改善といったことは意識せず、純粋にオフロード走行を楽しめばいいんです。
「誰が速い、誰が遅い」とか「誰に勝った、誰に負けた」とか、そんなもんどうでもいいし、そもそも気にする必要すらないんです(どうしても勝ち負けにこだわるのであれば、それこそ競技に参加すればいいのです)。

そうやって、滑ったり転んだりしつつも楽しみながら走っていれば、自然と上手に走れるようになります。
そうすればオフロードもオンロードも上達しますし、オフロードには「オンロードとは違った楽しさ」があることも見い出せるはずです。
そう考えると「アンタはオンロード派?それともオフロード派?」といった具合にカテゴライズするのは、非常にもったいない話ですよね。まあ、私は気にしたこともないのですが。

とはいえ、無理にオフ車を買う必要はありません。
各地で開催されているオフロードのイベントで、オフ車をレンタルすることができますからね。
ヤマハ公式サイト:大人のバイクレッスン
興味のある人は、他にもイベントがないか探してみてください。
ひょっとしたら、面白そうなイベントがあるかもしれませんよ?
それでは、あなたが今以上にバイクを楽しめることを祈って。

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