オンロード走行

「オンロード派」「ツーリング派」こそオフロードバイクに乗るべき理由

ヤマハ バイク ネイキッド MT-07 パステルダークグレー

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その方が上手くなるからです。以上。

ヤマハのオフロードバイクのセロー250

 

 

 

 

 

 

いや、ホントにこの一言に尽きるのですが、これだけだと「え?」と思う人もいるかもしれませんね。

というわけで今回は、オンロードを走るならオフロードも走ってみるべき理由を書きました。

オンロード走行が上手くなりたい、あるいはコケず事故らずバイクに乗り続けたいのであれば、オフロードも走ってみることをおすすめします。

頭の中だけで理屈をこねくり回すよりも、実際に河原や砂利道を走ってみて「なにか」をつかんでみた方が手っ取り早いですから。いや、冗談抜きで。

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感覚で「なにか」を掴んでみる

まずはじめに。

この記事の「オンロード」とはアスファルト等で舗装された道、いわゆる舗装路のことを指します(例:峠、海沿い、サーキット)。

また、「オフロード」はアスファルト等で舗装されていない道、いわゆる未舗装路のことを指します(例:砂利道、林道、モトクロスコース)。

この記事の冒頭に書いてある「オンロードを走るならオフロードも走ってみるべき」というのは「峠やサーキット走るんだったら、砂利道やモトクロスコースも走ってみてはいかが?」という提案だと思っていただければ、と思います。

草が生い茂っている道

実際に走ってみると分かりますが、砂利道や土の上はオンロードと同じように走ることはできません。

普通に直進するだけでもフラつきますし、小さな石ころや小枝に乗り上げただけでもタイヤが滑ります。

それこそ街中を走るときと同じように、シートにドカッ!とお尻を下ろし、何も考えずにテキトーに走っていたら転びます。

ですがそんな風に「滑る・転ぶ」を繰り返しているうちに「どうやったら下半身で体重を的確に支え、バイクをホールドできるのか?」「どうやったら上半身を柔軟にすることができるのか?」を工夫できるようになります。

「滑る・転ぶ」と言ってもオンロードよりずっと低い速度ですし、転んだところで大した損害になりませんからね。

林道の道の泥 オフロードバイク タイヤ跡

そうやって試行錯誤しながら走っていれば、自然とまっすぐ走れるようになります。だんだん怖さが消え、いい気分で走れるようになります。

こうやってオフロード走行を経験すれば「タイヤはグリップして当たり前」という間違った前提でのライディングから脱出できますし、オフロード走行を経験する前よりもオンロード走行が上手くなります。

そういう理由から、峠や海沿いやサーキットを問わず、オンロードを走るのであればオフロード走行を経験することをおすすめしています。

というわけで、スマホやパソコンで「体重移動が云々」「ホールドが云々」って情報を集めるのは程々にしておいて、まずはオフロードを走ってみませんか?

目で字面を追いかけるよりも、とにかく一度オフロードを走って、理屈以前に感覚で「なにか」を掴んでみる方が手っ取り早いですよ?

あおぶさ
あおぶさ
ブレーキを掛けるのが苦手でしたら、砂利道や泥の上で練習してみるのも一つの手ですね
バイク ブレーキレバーに指を掛ける様子

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「オンロードは安全、ツーリングは安全」は本当か?

二度目になりますが、オンロードを走るのであればオフロード走行を経験することをおすすめします。

その方が理屈以前に感覚で「なにか」を掴めますから。

って話をすると、ときどき出てくるのが「オフロード走行は危ないからやらん」「自分はツーリング派だから関係ない」という意見です。

たしかに、これっぽっちも興味がないのでしたら無理にオフロードを走る必要はありません。

ですが「危ないから」「ツーリング派だから」というのは本当なんでしょうか?

道路のコーナー

たしかに、オフロードは「タイヤが滑る・転ぶ」が当たり前の世界です。お世辞にも安全だとは言えません。

ですがそれはオンロードも同じです。

オンロードだって、その日その瞬間の路面の状況(例:濡れている、砂が浮いている、濡れた落ち葉が散乱している)は分かりませんし、グルービング工法(縦溝)が施された道なんてあちこちにあります。

路面 グルービング工法が施された道路

また、峠や海沿いの道はクネクネと曲がりくねった道が多く、見通しの悪いカーブ、急なカーブ、途中で曲率が変わるカーブといった「初見殺しの道」なんてのは全国のいたるところにあるわけです。

さらに付け加えるのであれば、歩行者や自転車やクルマもいますし、それこそカーブを抜けた先にクルマが停まっていた・・なんてこともザラにあったりします。

結局のところ、オンロードでもオフロードと同じように「二歩先を見る」「ライン取りをする」「加速・減速のメリハリをつける」を疎かにしていると痛い目に遭うってことですね。いや、冗談抜きで。

道路 カーブの先に停まっている自動車 図

このように、オフロードだけが特別危ないわけではありませんし、ツーリングしか行かないから安全というわけでもありません。

というわけで、オンロード走行が上手くなりたい、あるいは事故らず安全に走り続けたいのであれば、一度でもいいのでオフロード走行を経験することで「二歩先を見る」「ライン取りをする」「加速・減速のメリハリをつける」などを学ぶことをおすすめします。

将来的にオフロードに力を入れる気がないとしても「オフロード走行をしたことがある」のと「ない」だったら全然違いますから。いや、ホントに。

あおぶさ
あおぶさ
そういえば、オンロードの選手はオフロードも(ものすごく)上手ですよね
ホンダ バイク 大阪モーターサイクルショー2018 ブース

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オフロードを走るならオン車よりもオフ車を

ここまで読み進めてくれたあなたなら「なぜオンロード上達のためにオフロードをするべきなのか?」を、なんとなく分かっていただけたのではないかと思います。

上達といっても、必要以上に身構えなくてもいいんですよ?

別に競技をするわけでもなんでもありませんし、それこそ練習だと思わずに「ふーん、なんか面白そうだしやってみようかなー」くらいのノリで楽しめばいいんですから。

ですが「オフロード走ってみればいいんでしょ?だったら、オフ車じゃなくてもいいんじゃないの?」と考える人も、ひょっとしたらいるかもしれません。ひょっとしたら。

ヤマハ バイク ネイキッド MT-07 パステルダークグレー

たしかに、極端なことを言うとオン車(オンロードのバイク)でもけっして不可能ではありません。

ですが、それでもオフ車で走ることを強くおすすめします。

最初の方でも触れましたが、オフロードは「滑る・転ぶ」が当たり前の世界です。

特にオフロードに不慣れだと、何回も何回もコケることでしょう(別に恥ずかしいことでもなんでもありません。誰だって最初はそんなもんですから)。

別にオフ車なら問題ないんですよ。

コケたところで大した損害になりませんし、それくらいではまず壊れません。

そもそもオフ車はオン車と違い、もともと「コケること」を前提として作られているバイクですから。

ホンダ オフロードバイク トレール CRF250L 2019年式 レッド バイクにまたがる人 モトクロスジャージ

ですが、オン車の場合はどうでしょうか。

コケて傷だらけになったら、はたしてどれだけの損害になるのでしょうか?

仮に、カウルが割れたり、サイレンサーがヘコんだら、被害総額はどれだけになるのでしょうか?

そもそも、コケたときに引き起こせるのでしょうか?

特に大型バイクにいたっては重量200kg超えが当たり前ですよ?

そんなバイクが砂利道や泥の上で横になったとき、本当に引き起こすことができますか?って話です。

まあ、そもそもそんなバイクでオフロードに行く人なんていないと思いますが。おそらくは。

ヤマハ FJR 第35回大阪モーターサイクルショー2019 インテックス大阪

こういった理由から、私はオン車でオフロード走行をするのはおすすめしません。

オフロード走行をするときは、素直にオフ車に乗りましょう。

今の時代、無理にオフ車を買わなくても、オフ車をレンタルすることができるイベントもありますからね。

それでは、この辺で。

あなたがオフロードとかオンロードといったカテゴリ分けにこだわらず、純粋にバイクそのものを安全にずーっと楽しめますように。

ヤマハ バイク ネイキッド MT-07 パステルダークグレー バイクを眺める人

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